#.40 カメラはフラッグシップモデルから始めるのが手っ取り早い。
どーれ
今日から世の中3連休みたいなので本日はカメラ界隈のトップたちに対してのボヤキでも書き込もうかなと目論んでおります。
では早速。
タイトルにある理論は、とあるプロカメラマンが発信していた言葉です。
『初心者こそフラッグシップモデルから始めた方がいい。そして初心者はエントリーモデルから始めた方がいい、と言っている人は、その人の事を思って言っていない』という言い方をしていました。
んん… まぁたしかにそうなんだけど… なんだかなぁ、とちょっと腑に落ちない気持ちになりましたので、今回はその辺りを少し考えてみたいと思います。
と言いますのも、界隈のトップに君臨するような方がそういった核心めいた強い言葉で発信してしまうと、新規のお客さんは萎縮してしまうと思うんですよね。
いつの時代も、どんな業界も、新規の増えない業界はいつか廃れ、そして消えます。
そう言った発信者が増え始めた昨今、カメラ業界もいよいよだなと感じるのは僕だけでしょうか。
よく『カメラ業界のオワコン化はスマホカメラの進化だ』と言われていますが本当にそうでしょうか?
僕はそうは思わないんですよね。
カメラ業界のオワコン化は業界を牽引している方のビジネスコンテンツになってしまったからだと思うんです。
その理由をお話しします。
例えば初心者こそフラッグシップモデルを使いなさい!と発信している商業プロカメラマンの方からすれば、別にカメラ業界が盛り上がってくれなくても痛くも痒くもありません。
むしろ業界が小さくなればなるほど自分の存在意義は高まり需要も増えるでしょう。
なぜならカメラ人気は落ちたとしても、カメラで写真や映像を撮るという工程はまだまだなくならないからです。
そもそもカメラ業界はプロとアマチュアの線引きが非常に曖昧で、いわゆる昔ながらの商業カメラマンの方からすれば、趣味の延長線上で頭角を表してくるハイアマやセミプロはうざったい存在の何者でもないでしょう。
そもそもプロとアマチュアには高い壁が存在しなければなりません。
"プロフェッショナル" 直訳すると "本職"
"アマチュア" 直訳すると "素人"
この相対する言葉の意味は、強い弱い、白と黒と言った真逆の意味になるのです。
そのプロとアマがグレーになっているからおかしいんだと思うんですよね。
そうなるとプロはどこでアマチュアとの差を付けるのか?
機材です。
機材にお金をかけアマチュアとの圧倒的な差を見せる必要があるんです。
これは何もプロをディスっている訳ではありません。当然のことなんです。
だって考えてもみてください。
みなさんも人生で一度や二度、高いお金を支払ってスタジオなどで記念写真を撮った経験あると思うんです。
その時撮影してくれるカメラマンが、手のひらサイズのコンパクトカメラで『はぁ〜い、撮りまぁ〜す』とかやってたらちょっと引きませんか?
え?これで撮るの? そうなりますよね。
だからプロは機材で魅せる必要がある、いや、魅せなきゃダメなんです。
高級な機材ですから使い勝手は最高水準であり、存在感、画質、精度、堅牢性、全てが網羅されている。
あとは積み重ねられたプロの経験が織り成し最高の写真が出来上がる。
だから言っている事は正しい。
でもね。それ言っちゃったらどこの業界も終わるぜ、と言いたい。
例えば18歳になり自動車免許を取りました。
今の時代SNSで気になる車を選ぶと思うんです。
その時業界のトップたちが『どうせ安い車買っても後で後悔するんだから、初めからクラウン買っといた方がいいよ』そんな風に言っているのと同じです。
それってもしあなたが販売員でも同じ事言えますか?
もしあなたがカメラを使う側ではなく売る側だったとして、本当にそんな事言えるんですかね?
で、その方が言っている言葉はもう一つ。
『初心者は入門機から始めた方がいいと言ってる人は、その人の事を思っていない』
それは今回の例でいくと、要するに販売員の方が言っている言葉は嘘で、消費者に優しくないという事だ。
そんな事ありますか?
僕は絶対にそんな事ないと思ってるし、実際そのプロカメラマンの方も分かってると思うんです。
これはただのエンタメなんですよ。
強い言葉を使った炎上商法です。
逆張りや煽り、今までオブラートに包まれていた核心のような部分を突く。
なぜならSNSは単なる自己PRの場所だから。
目立てれば良いんです。
みんなと同じ意見を発していても良くも悪くも世間には響かない。
いわゆるパフォーマンス。
商業カメラマンにとってSNSはあくまでもツールであってそこで飯を食っている訳ではない。
最近そんな輩が増え過ぎて、便利な反面イヤな世の中だなぁ… と感じてなりません。
おわり🙋♂️