母子家庭だけれども
私が小学校低学年の時、親が離婚した。
母と暮らすか、父と暮らすか、選択を自分でしなければならなかった。
選択することが大変な作業だった。ただ母を選択したのは、生活能力が父より上だったからだ。とにかく選択はしたくなかった。
いつしか、母は再婚した。
そして、いつしか、離婚した。
この2行の出来事を文章に細かくすると長くなる。悔しい思いをしたのは間違いなかった。
私は上京した。
何かうまくいかないことがあったら、親の事を憎んだけともあっただろう。
しかし、その感情は無意味で何も解決しない。やがて自分自身が頑張るしかないのでは?と考えをあたらめた。
多分私はコミュニケーション能力が高いわけでもないが、あまり他人を嫌いになったりもしない。割と1人でいると落ち着いた気持ちになれる。
あるときに、自分は離婚を絶対したくないと強く思った時がある。
そして今は妻子がいる。