経済学の勉強で「まず丸暗記」が駄目な理由

「経済学の勉強は、まずグラフの形を覚えることだ。」
という感じで始められる方がいますが、それは正直やめておいた方がいいと思います。かえって遠回りになる可能性があります。

IS曲線

IS曲線のシフト要因まとめ|中小企業診断士試験に出題される用語辞典 (management-consultant.info)

 上記のグラフは、経済学の勉強でよく登場するIS曲線です。
「縦軸に利子率横軸に国民所得をとると、右下がりの曲線になる。」
という結論を覚えることそれ自体は、あまり意味がありません。
「利子率が下がると投資が増えて国民所得が増える。」
という理屈を抑えておくことの方が重要です。

「もし投資需要の利子弾力性が下がったら?」
「もし投資需要の利子弾力性がゼロになったら?」
「利子率が下がるごとに投資が減るという状態になったら?」

 理屈をきちんと知っていれば、上記の疑問にもすぐ答えることができます。しかし、ただ形を覚えただけでは意味がありません。基本的な形も理屈が分かっていればすぐに導出できます。

 普通の国家試験で問われる経済学の理屈は、基本的にすごくシンプルなものが多いです。なので最初は丸暗記ではなく、最初から理屈を理解して覚えた方がいいと思います。(難しい理論の場合、一回で理解するのは無理なので、最初は丸暗記の方がいいとということがよくあります。)

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