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123 米国 ISM(景況感) JOLTS(求人) ADP(民間雇用)

米国 ISM(景況感) 、JOLT(求人)、 ADP(民間雇用) 各統計が発表になっている。企業の景況感は悪化しているが、賃金上昇圧力は続いているという判断でよさそうだ。ということは、企業業績は悪化しているのに、利上げは続きそうだということで、株価にはネガティブ。長期金利は長短金利差のマイナス幅拡大⇒長期金利低下、ドル安 が示唆される。
この後発表されるFOMCの決定でも、大きく見方が変わることはないだろう。

米ISM製造業景気指数(製造業景況感指数)、1月は47.4に低下 20年5月以来の低水準 | ロイター
米ISM製造業総合景況指数、1月は47.4に低下- Bloomberg
1月米製造業景況感、3カ月連続「不況」 受注と生産低迷: 日本経済新聞

ISM製造業指数ではリセッション状態に近い。
1月の雇用統計は未発表だが、雇用は十分に強い。リセッション状態とは程遠い。

米ADP民間雇用者数、1月は予想下回る伸び-悪天候が影響 - Bloomberg
・雇用は従業員50人未満の小規模企業で減少が目立った。業種別では鉱業や建設業などで減り、地域別では厳しい冬の嵐に見舞われた中西部が最大の減少となった。
・統計の対象週は悪天候で雇用が乱れたが、それ以外の各週では、堅調だった。
・賃金の伸び鈍化せず。転職しなかった雇用者の賃金は前年同月比で7.3%増加。伸び率は前月から横ばいとなった。転職した雇用者は、新たな職場での年俸が15.4%(中央値)増と、前月に比べて加速した。これは、前日発表された昨年10-12月の米雇用コスト指数のデータとは対照的。
1月の米雇用10.6万人増、予測大幅に下回る 民間調査: 日本経済新聞

米ADP民間雇用者数は、1月の非農業部門雇用者前月比増加数が減少することを示唆しているが、悪天候による一時的な歪みの可能性もある。

米求人件数、12月は1101万件に増加-市場予想を上回る - Bloomberg
米求人件数、12月は予想外に増加-FRBのインフレ抑制で障害に
12月の米求人、1100万件超 22年7月以来の高水準: 日本経済新聞

Fedが注目する求人倍率(失業者数に対する 求人数の割合)は、昨年12月で1.92倍と11月の1.74倍から大きく上昇した。米労働市場は逼迫しているということだろう。賃金上昇圧力は続き、この面からの物価上昇圧力があるということになる。


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