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2022年1月4日 米国市場 また不可解
主要な経済指標が二つ
・これまでの金融引き締めにもかかわらず、11月の求人数(1045.8万件)は労働市場が引き続きタイトであることを示した。FRBはインフレを抑えるために現在の予想よりも高い水準に金利を引き上げる可能性があるといえよう。
11月米求人、微減の1045.8万件 労働市場なお逼迫: 日本経済新聞
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・景気動向を反映するISM製造業指数は12月に48.4と、11月49.0から低下。リセッションレベルに近づいている。
支払価格指数は39.4と、2020年4月の急落以外では、2016年2月以来の最低レベルになり、インフレの戦いには明るいニュースだった。
サプライチェーンが改善する一方、財の需要は減少。消費者は支出を商品からサービスにシフトしている。新規受注も低下。財のデリバリー期間は短くなっている。
12月米製造業景況感、2年7カ月ぶり低水準 新規受注低迷: 日本経済新聞
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以上から、財のインフレは明らかに沈静化しつつある一方、サービスについてはインフレ沈静化は期待しづらい状態だということである。
以上に市場がどう反応したかはよくわからない。他の要素(欧州の景況感が多少改善など)があるようだ。
とにかく、米国債利回りが低下し、株価は上昇、米ドル指数も下落。但し、円に対しては上昇(?)。原油価格は引き続き下落(要因をチェック)。原油除く商品価格は概ね低下。
その後、2022年12月13~14日のFOMCの議事要旨が公開された。
高インフレが想定より根強くなるリスクに言及。早期の利下げ転換には慎重な考えを示した。
「労働市場の逼迫が長引けば、物価の上昇圧力は想定を超えて根強くなる可能性がある」と指摘された。市場では高インフレの沈静化に楽観的な声が増えているが、FOMCはより慎重な見方を示した。
多くの参加者が景気の先行きについてさらに悪化するリスクがあると強調した。
これを受けても、10年金利の動きは鈍い。株式市場も迷っている。為替市場には特段の動きは起きていない。
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