224 米 雇用統計と株高(2/3)
参照
米雇用、5月33.9万人増 - 日本経済新聞
NYダウ続伸、701ドル高 デフォルト回避や雇用統計受け - 日本経済新聞
NY円、反落 米雇用統計受けドル買い - 日本経済新聞
NY債券、長期債反落 10年債利回りは3.70% - 日本経済新聞
5月の雇用統計は
非農業部門雇用者数は、前月から33.9万人増えた。
失業率は3.7%と4月の3.4%から上昇した。
平均時給は、前月比は0.3%上昇。前年同月比では4.3%の上昇。
雇用調査は、企業データを見る事業所調査と家計へのアンケートによる家計調査がある。非農業部門雇用者数は事業所調査による。失業率は家計調査による。
今回、雇用者数は、事業所調査では前月比33.9万人増加したが、家計調査では22.3万人減少した。これが、雇用者は増えたのに、失業率は上昇した理由だ。ただし、下の図に見るように家計調査は毎月のブレが大きく、信頼性に乏しいので、雇用者数の変化は事業所調査の方が重視される。
毎月のデータは、家計調査はブレが大きく信頼性に乏しいが、就業者の傾向を見ると、事業所調査よりも低い。だからどうだというほどの違いではないので、参考まで。
なお、非農業部門雇用者数を判断するときは、市場予想に対してどうかということも大事だが、15万人より大き化少ないかも重要だ。15万人より多ければ、雇用は強い、物価は下がりにくいと見るのが適当だろう。
上記で、家計調査と事業所調査で、雇用者数の増加数の傾向が違うことは大した問題ではないと書いたが、前年同月比増加数は、事業所調査では406.3万人(月平均33.9万人)、家計調査では242.9万人(月平均20.2万人)と、どちらも月平均で15万人を超えている。