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あたしとリンゴ(詩とイラスト)

06あたしとリンゴ

「あの丘の木になっているリンゴが食べたい」
そうあたしは思った
誰かがお前には無理だと言った

転びながら丘を駆け登り根元まで来たら
もう息は切れていた ひざはすりむけていた
木に登るには とても背が届かないと知った

あたしはすぐに安心した
あきらめる理由をたくさん探し当てたから…

だけど

深呼吸したあと家に戻って はしごをかついだら
また丘を登り、もういちどここへ来れば
リンゴに手が届くってことも 気づいてたんだ

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