【ネタバレあり】ガンダムOOシーズン2~劇場版を見て

冬休み期間を使って見ていたガンダムOOを先日見終わりました。
見終わった全体の感想としては、予想していた以上に完成度の高い作品だった。世界観の作り込みをさることながら、50話+劇場版というガンダムシリーズとしては短い話数(seedなどと比べると)に多様な立場のキャラクターのストーリーが描かれており、見終わった後の満足感がすごかったというところです。(その証拠に少しずつ見進めるつもりが、最後は怒涛の勢いで見てしまいました。)いや、続編を作ってほしい。

というわけで、忘れないうちにシーズン2~劇場版の感想を書き留めておこうと思います。


OPとED

以前の記事にも書いたような気がするのですが、本作品の魅力は何といってもOPとED。曲自体が良いのは言うまでもなく、それに合わせた映像も素晴らしかったです。
疾走感のある映像が流れ、迫力満点の戦闘シーンが描かれたOP。
本作品に寄り添うように戦争の悲しみや分かり合うことの大切さをゆったりとした映像で映し出したED。
一つ一つについて語ることもできそうなのですが、今回はその中でも特に印象に残ったところを書いていきたいと思います。

・「儚くも永久のカナシ」UVERworld
「約束したはずの二人さえ~♪」のところで、シーズン1で死んでしまったクリスとリヒティ、ロックオンが出てくるのが印象的でした。歌詞と相まって彼らの存在を胸に刻んで生きていくというソレスタルビーイングの決意が感じられました。
ロックオンが銃を撃つモーションをするのもかっこよかったです!

・「泪のムコウ」ステレオポニー
サビのケルディムガンダムが銃をババババと小さく連射しているところがかっこよくて何度も見返してしまいました。スロー再生にして動きを確認してしまいましたが、ライルのMS戦のうまさがわかるシーンです。
ラストに刹那とグラハム・エーカーがぶつかり合うシーンもよかったです。

・「trust you」伊藤由奈
まず、壊れたエクシアが花に埋め尽くされている映像がきれいすぎる!
映像に心を奪われるとはまさにこのこと。(ちょっと「オルフェンズの涙」を思い出しました。)そして、子供の刹那がそれを見てにこって笑うのを見てよかったなと心から思いました。
Youtubeで実際にプラモでこのシーンを再現してる人を見かけましたが、自分もやってみたくなりました。
さらに歌詞がいい…「分かり合うこと」がOOの一つのテーマだと思っているので、誰かと信じることや繋がることを歌ったこの歌詞アニメシリーズラストのエンディングを飾るのにまさにふさわしいと思いました。
ルイスと沙慈とかOOのいろんなキャラがこの歌詞に当てはめられて…何度も聞いては涙してしまいます。全般的につらいOOの世界にとってこの歌が一つの希望になるなと思いました。自分の心も浄化されました(自身も本当に大切な人を見つけたいと思いました(笑))。
最後に素晴らしいEDをありがとうございました!



フェルトの恋

シーズン1では、ロックオン(ニール)、彼とフェルトのCPが好きだったため、フェルトの恋の行方はとても気になっておりました。最初はロックオン(ライル)とくっつくのかな~とか安直な考えをしていたのですが、気づいたらライルはアニューと仲良くなっており…
ライルも「比較されるのは嫌」と言っていたし、フェルトはニールのことを思い続けたってことで終わるのかな、容姿も声も似ているライルはニールの代わりにはならない、フェルトにとってニールは誰にも代えられない存在だという感じか…それならそれでいいじゃない!と思って見守っていたら、最後の最後でまさかの刹那に…
突然の展開に内心びっくりしましたし、せめてこの物語の間だけでもフェルトはニール一筋であってほしかったと少し残念に思う部分もありましたが、後で彼女の年齢を調べたらシーズン1では14歳、シーズン2では19歳とのこと!まあその年齢なら仕方ないよね…恋する年齢だよねと妙に納得致しました(笑)(てか、ニールライル兄弟とは10歳離れてるんかい!シーズン1でロクフェルくっついてたら犯罪やん(笑))
刹那へのフェルトの思いは最終的に劇場版で完全に飲み込めたような気がしております。劇場版のラストの刹那があんな感じなので、フェルトの方はどうなったのかな~誰か他の人と幸せになっててほしいと続編への期待がさらに高まりました。

パットリック・コーラサワーという男

シーズン1第1話で出てきたときは、すごいかませ犬役が出てきたな、ウザイキャラっぽいな~とマイナスの第一印象を抱いておりました。が、シーズン1第14話(カティ・マネキン初登場シーン)以降は気づいたら癒し枠になっており、彼がMSに乗って戦場に出るたびに「死ぬなよ!」と心の中で祈っておりました。
面白い男ですね。不死身の男。愛する大佐のためなら是が非でも死なない男。(シーズン1で最後死んだと思ってショックを受けていたらEDでしれっと登場していた時には思わず吹き出してしまいました。)
シーズン1で大佐に「世界の変革に関して考えることはないのか。」と聞かれて「はい、ないです!」と答えてしまう素直なところも魅力的に感じました。皆が皆難しいことを考えてたら息詰まってしまうので、彼のような存在は必要だと思います。大佐もコーラサワーのそんなところに引かれたのかも(笑)。
最後には大佐との恋も実って…いや、「幸せのコーラサワー」になれてこっちまで幸せになりました。大佐のウェディングドレス姿も見れて感無量でした。
大佐とのやり取りが面白く今現在も何度も見返してしまっております(笑)。

セルゲイ・スミルノフとソーマ・ピーリス

死んでほしくなかった…欲を言えば、ピーリス中尉が養子になってほしかった。
もちろん、元の人格がマリーなことを考えるといつかこの2人は別れる運命ではあったのだけれど…
マリー(ピーリス人格の)がアンドレイに対して、「私が望んでも得られなかったものをもっているのに、なぜ…」と言ったところが印象的でした。スミルノフ大佐が死んでショックを受けていた私にとってはそのセリフに救われました。
ソレスタルビーイングとは立場上敵対する関係にあったけれど、スミルノフ大佐が自身が属する軍に従いながらも自らの信念をもって行動する姿が素敵でした。
本編では叶わなかったけれど、どこかでピーリス中尉がスミルノフ大佐の養子になった世界戦も見てみたいな…

OOが教えてくれたこと

上にも書いたようにOOの一つのテーマは「分かり合うこと」だと思います。一見分かり合えないように思えても、対話を続ければいつかは分かり合えるという希望を見せてくれている作品だと思いました。だから、分かり合うことを諦めてはいけないんだと。
それと同時に自分の信念をもって戦うことの大切さもこの作品は伝えてくれているような気がします。戦うといっても実力行使をすることのみを指すのではなく、対話をしようと呼びかけ続けること、自分にもできることをやることなど…自分の目的に沿った戦いをしていくことが大切なんだなと思いました。現実から目を背けて自分達だけが平和に生きればいいという考えの甘さが沙慈やルイスを通じて突き付けられて、考えることをやめてはいけないんだということを改めて感じました。
また、最初は目的遂行のためだけに動いておりお互いに馴れ合うことのなかったソレスタルビーイングの面々が徐々に仲間意識をもっていくことから、仲間っていいなと純粋に思いました(笑)。ティエリアの変化は微笑ましかったです。

終わり

いろいろ書きましたが、まだまだ書きたいことはいっぱいあります。ですが、これ以上書くと本当にキリがなくなってしまうのでここで筆を置きたいと思います。
本当にいいアニメだと思ったので、また何度も見返したいです。

(最後に、こんな感想をそのままダーっと書いた文を読んでくださった方、誠にありがとうございます。)


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