「アドラーに学ぶ部下育成の心理学」を読んで
アドラーの提唱している「ほめない,叱らない,教えない」の真意とその方法が記載された書籍。
現代のいわゆる「ゆとり世代」において,部下の育て方で悩んでいる方は多いのではないだろうか。
・厳しくするとふて腐れる
・情熱がみえない
・愚痴は言っても仕事の自己主張はしない
・失敗しても人のせいにする
上記にあげたことは最近に限った話ではないが,それでも「叱責」するだけの育成において,これらが改善する見込みは薄い。
アドラー心理学で私が最も意識しているのは「対等な関係」である。このことに留意すれば第一段階はクリアーだと思う。しかし,これが難しいというか面倒に感じる人は多いだろう。
なぜなら「上司である自分がなぜそんなことを気を付けなくちゃいけない」と思っているから。
そう思っている人にこそアドラー流を知ってほしい。今後の部下育成のヒントになるから。
以下はこの書籍において,私が抑えておきたい目次である。
ほめない:
勇気付けのスキル『アイメッセージ』
教えない:
定例面談の場を作る,
『あなたはどうしたい?』とオウム返しの質問をする
体験させる:
成功を増やしたいなら失敗を増やせ
課題を分離し,境界線を引く
成長曲線:
人は経験を積むほどに習熟度が増し,効率が二次曲線的に上昇する