【中学受検奮闘記】本番を終えて
2025年2月3日。
3年前から…いや、正確には2年前からゴールにしていたこの日がついにやってきた。
試験を終えた今、記憶力の乏しい私が忘れる前に気持ちを記しておく。
本番2週間前
本番まで2週間を切ったタイミングで、久しぶりに息子の作文を読んでしまい、これはヤバイと勝手に焦り始める。
いくら塾で見てもらっていても、やはり限られた時間なので1つの作文を何度も書き直すのは難しい。
今更感は否めないが、志望校の型を徹底的に体に馴染ませるために、毎朝解答文の模写を始める。
もう一点始めたのが、私立中入試に出題された課題文を読んで口頭で要約してもらい、それについて簡単に私が解説し・息子なりの理解に落とし込むまで議論するというもの。
作文を書けというと嫌がるが、口頭説明だと気楽なようで意外に続いたし、親としてもどこまで本文を理解できているかがすぐに分かるので良い取り組みだった。これはもっと早くからやっておきたかった。話してみると、やはり作文を書き始める前段階で、考えをまとめる作業がぼんやりしたままだったことがよくわかった。
そして、夏期講習のときに定着していた朝勉が2学期に入ってからグダグダになっていたので、本番に備えるためにも朝型の生活に再シフト。
朝はなかなか起きられないのだけど、ラジオアラームにすると良いと聞いたのでやってみると大正解。息子はせっかくならとお年玉で気に入ったラジオを買って、6時になったらスイッチが入るように設定。
お気に入りはJ-WAVEのようで、毎朝、別所哲也さんのおはようモーニング!とともに気持ちよく目覚めるようになったそう。
朝の時間に余裕が生まれたことで、もうひとつ新しい習慣になったのが、朝シャン。
何かがきっかけで朝シャワーを浴びたら気持ちが良かったようで、それ以降時間があるときは毎朝浴びるように。
起床→ご飯→シャワー→朝勉→学校のリズムが思ったより続いて、母としても息子の成長を感じた。
あと実感したのは、6時起床で夜21時まで塾があっても体力が持つこと。
特に運動をしているわけでもないけど、メンタルもフィジカルも強くてラッキー体質だと思う。
しかし、やはり睡眠が短くなると免疫力も落ちるので心配になり、本人に学校を本当に休まなくていいか?と何度も確認し直してしまった。息子は「絶対に行く」の一点張り。
かなりモヤモヤしたけど、本人が後悔しないことが一番だし、意志を尊重して入試当日以外の日は行かせることに。
そして公立中高一貫の倍率が公表される。
予測通り全体的に下がったものの、やはりまだまだ高くて震える。
本番1週間前
息子も学校を休むことは断固拒否しているし、こうなったら感染だけ気をつけて、腹をくくって限られた時間で頑張ろうと決意…したものの、私の心の中ではやはり「これでいいのか?」という迷いが最後まであった。
息子と同じように今まで学校に来ていた友達も、1週間前からはいよいよ休むといった様子で1人また1人といなくなり、どこからか、その子たちが日中から塾で頑張っている話を聞いたり、受検サロンの通知は受検生による質問で鳴り止まなかったりで、今、この瞬間も誰かは一生懸命勉強しているんだということを感じては焦るばかり。
私が受検するわけではないのに、眠りが浅くなって受検に関する悪夢を見て夜中に起きたり、寝汗をかいたりしてストレスはMAX。
極めつけに、下の子が保育園でがっつり鼻水&咳風邪をもらってきて、私までがっつりもらってしまった。。
なんとしてでも息子だけは守らねばならん!という気持ちで、しんどくても栄養を取らせたり、家の中での感染予防にも気を抜けなかった。
土曜日は自習室、日曜日は夫とカフェで勉強というのが習慣になっていて、最後までそのリズムで続けた。
本番3日前
そんなに刻んで記録する!?という感じかもしれないが、本番前の1~2週間は感情がジェットコースターのようで、焦りを感じたかと思えば、無の境地に達して何も思わなかったり、1ヶ月、いや3ヶ月くらいに長く感じた。
本番は月曜日だったが、前日の塾はなし。
2日前、3日前は算数のみ塾の授業があり、通常のコマを少し延長して先生が指導してくださった。終了の時間は21時半すぎ‥帰宅時間は22時をすぎ、そこからご飯を食べて就寝、次の日も学校というハードスケジュール。
体力と体調だけ心配だったが、最終日には先生から「過去問は誰よりも解いたはずだから自信を持って、楽しんで来て」という温かいエールをいただいて、感謝の涙。今まで先生がまとめてくださったチェックリストなども、当日持っていけるように準備した。
最後の日曜日は新しい問題は解かないこと、解きやすい過去問を解くようにと言われていたので、息子が選んだ過去問を解き、夫の添削してもらって(最後なので甘めに添削したらしい)早めに切り上げる。
早めに寝ようと言っていたけど、さすがに寝付けなかったようで、苦しんでいた。
私も…笑
本番当日
私は5時半、本人は6時起床。
息子はよく眠れたようで一安心。朝ご飯もおにぎり、豚汁、卵焼きをしっかりと食べて、朝シャンもして、精神統一。
移動もスムーズに行って、学校には7:45くらいには着いた。
早くつきすぎちゃうかなーと思っていたら思った以上に人で溢れかえっていて圧倒されてしまう。
寒気が到来していて待っている間もすごく寒くてホッカイロは必須だった。
ついに学校の門が開き、受検票を握った数百人の小学生がズンズン進む。
最後に息子になんて声をかけようと頭の中で考えていたのだけど、昇降口のあたりまで親も行けるのかと思いきや、割と手前でここまででーすと言われてしまい、結局何も声をかけられぬまま、ぬるっと別れることになってしまった‥。
休憩時間も入れると3時間近く空き時間があったのと、自分の体調が今考えると結構悪くて横になりたかったので、一度帰宅する。
ドキドキする心臓と体の重さが体調不良なのか、緊張なのか分からなかったけど、頭がぼーっとして家にいても大したことはできなかった。
試験終了時刻ぴったりに再び向かうと、これまた保護者が列をなしていて、ものすごい迫力。
試験を終えた息子は、学校のお友達を見つけたようで楽しそうに話しながら出てきた。
なんと息子らしいのだろう。
試験の感触としては、悪くもなく、良くもなくといった感じらしかった。
3年に渡る闘いが今終わったのだという解放感で、息子は今にも飛んでしまいそうにうれしそうだった。
本当にすごいよ。これでもう目標は達成できたのだから。
その日の夜は、久しぶりにぐっすり眠れた私でありました…。