レンジでチンされたおでんに価値はあるのか
こんにちは!あいでんです。
今日のalways LUNCHはゼミの先輩からオススメされた"おにぎりランチ'でした。向かって左から天使の詩,ミルキークイーン,ヒノヒカリ,コシヒカリのお米を使ったおにぎり。
先日とあるスーパーでお米はどれも一緒だよと店員さんに言われたけど、しっかり違うやんけーと体感しました。
八十八(やそはち)にて
▷おでんの販売方法が変わるらしいけど
今朝、ファミリーマートがおでんの販売をレンジで温めて提供する新スタイルを始めた、というニュースを見た。
オペレーションの負荷とフードロスの軽減対策らしい。
この新体制によってレジ前にあるおでんスペースを見かけなくなるだろう。因みにそのニュースによるとセブンやローソンなどのコンビニもこの体制を検討しているらしい。
ま、私はおでんが好物ではないので実のところはどうでもいいのだけど。
私もその昔うどん屋でバイトしていたときにおでんの仕込みから片付けまでをやったことがあるけど確かに面倒臭い。それにフードロスもそこそこ出る。
そういうことを考えれば今回の施作はとても理に適っている。
しかし、お客さん目線からすると残念で仕方がないだろう。それに、コンビニのおでんの価値は味的なものというよりも、むしろ手軽に,好きなものを選べて,自分の好きな分だけ選べて,安くて,すぐに食べれる,というところにあるんじゃないかなと思う。
そのほとんどが失われてしまった今の体制でもお客さんたちはこれからも変わらずにおでんを買い続けるだろうか。あそこに見える形で置いてあることに価値があるように思えるのだ。
例え今レジ前にある商品がどれもレンチンだったとしても、あそこに既に並べられているのを買うのと、注文すると目の前でレンチンされて出てくる商品を買うのでは価値の感じ方が全然違うはずだ。
コンビおでんの価値を考慮しての結果なのか疑問で仕方がない。
が、そのために店側が苦労しないといけないというのもまたおかしな話であろう。実に複雑な問題である。
▷コンビニの価値とは
苦労といえば、最近はコンビニが24時間営業を辞める店舗が出てきたりといろんな変革が起こっているように思う。コンビニとはその名の通り”便利なお店”であることが価値であるといえる。
例えば、「24時間営業」という”コンビニエンス”はそれこそイノベーションであり絶対的な価値だったと思うのだが、今ではスーパーが24時間営業している地域も珍しくない。それによって「なんでもある」という”コンビニエンス”はスーパーによって補われつつある。
そう考えるとコンビニの今の価値ってどんどん失われつつあるのかもしれない。コンビニの危機である。
とはいえ、やはりコンビニの中心的な価値は「24時間営業」にあるのだと思うのだがいかがだろうか。
「どこにでも網目のようにたくさんある(だから家から近い)」っていうのも、コンビニがさほど広大な空間が必要ではないからこそ実現できる「絶妙な品揃え(スーパーほど品揃えが豊かではないものの、急に必要になるものは大抵揃っているのがコンビニだ)」っていうのも『いつでも空いている』という前提があるからこそ実現しているような気がする。
より顕著なのは田舎だが、お店がすぐに閉まってしまう田舎ではいまだに絶対的な価値のように思える。
労働集約によって実現されていたのがコンビニだったのだろう。
働き方改革のもと、いろんな声が上がるようになった現代においてこういう事態は避けられないことなのかもしれない。
コンビニが無人化ではなく省人化を目指しているのも一つポイントだと思う。トレンド的なテクノロジー(〇〇Pay)には手を出すお金があるのに無人化をするためのテクノロジーに手を出すお金はないのか。
同じフランチャイズ でもテクノロジーによって課題の解決を試みるマクドナルドとはえらい違いである。
▷おわりに
つらつらとこんなことを書いてみたけど、これまでに列挙したようなことだけが本当にコンビニの価値かと問われるとずいぶん怪しいものだ。
「レンジでチンされたおでんに価値はあるのか」
こういうことから考えていかなくてはいけない。
eコマースが流行ってきているとはいえ、未だに実店舗での購買が9割近くを占めている中でコンビニという実店舗はこれからどうなっていくのか。
「Amazon GO」のような無人化を目指すのか、それともペッパーくんの上位互換のようなロボットなどを導入し無人化を目指すのか、はたまた新たな価値を見つけ出し想像もしない姿へ変化を遂げるのか。
それでは、また次回!