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日本の英語学習者に最も必要なのは「読書量」と「ボキャブラリー」


こんにちは、皆さん。英語学習について考えるとき、多くの人が「文法」や「発音」の重要性を感じるかもしれません。しかし、実は日本の英語学習者にとって、最も重要な要素は「読書量」と「ボキャブラリー」であるということをご存知でしょうか?

日本とネイティブ圏の英語読書量の違い

まず、日本の英語教育と英語を母語とする国々の教育を比較してみましょう。ネイティブの学生は、小学校低学年から大学に至るまで、年間に数十万語から数百万語もの英語を読んでいます。それに対して、日本の中学・高校で学ぶ英語の総語数は、6年間でわずか30,000語〜90,000語程度です。

この差は驚くべきものであり、これが英語力の違いを生む大きな要因となっています。語数が少なければ、当然ながら新しい単語に触れる機会も少なくなり、結果として語彙力の向上が遅れるのです。

読書量が重要な理由

読書は、語彙を増やす最も効果的な方法の一つです。多くの単語に繰り返し触れることで、その単語が記憶に定着し、自然に使いこなせるようになります。また、読書を通じて文脈の中で単語の使い方を学ぶことで、より深い理解が得られます。

さらに、読書を通じて英語に触れる時間が増えることで、文法や構文の理解も深まります。これは、単に文法書を読むだけでは得られない「感覚的な理解」を育むためにも重要です。

ボキャブラリーの重要性

ボキャブラリー、すなわち語彙力は、言語運用能力の基盤です。多くの単語を知っていることは、英語でのコミュニケーションをスムーズに行うための鍵となります。日本の英語教育では、文法や翻訳に重点が置かれがちですが、語彙力が十分でなければ、これらの知識を実際のコミュニケーションに生かすことが難しくなります。

ネイティブの学生は、年間で数千から数万語の新しい単語を習得していきます。これに対して、日本の学生が触れる単語の数は限られています。英語を効果的に学ぶためには、もっと多くの単語に触れる機会を作り出す必要があるのです。

どうすれば良いのか?

では、日本の英語学習者がこの課題にどう対処すれば良いのでしょうか?答えはシンプルです。もっと英語の本を読むことです。特に「多読」を取り入れることを強くおすすめします。多読とは、辞書を引かずに多くの本を読むことで、自然な形で語彙や文法を身につける学習法です。

例えば、最初は簡単なレベルの英語の本から始め、徐々に難易度を上げていくと良いでしょう。これにより、無理なく語彙力と読解力を高めることができます。

終わりに

日本の英語教育では、まだまだ「読書量」と「ボキャブラリー」の重要性が十分に認識されていないように感じます。しかし、この二つが英語力を飛躍的に向上させる鍵であることは間違いありません。皆さんもぜひ、日々の学習に多読を取り入れ、語彙力を意識的に増やしてみてください。きっと、英語の世界がぐんと広がるはずです。


この表を見てわかるように、日本の学生が英語で触れる語数や知っている単語の数は、ネイティブの学生と比較すると非常に少ないことがわかります。大学生になってもその差は広がる一方です。この差を埋めるためには、継続的な読書と語彙力の強化が欠かせません。英語の本をもっと多く読み、語彙力を高めることで、英語のスキル全体が飛躍的に向上するでしょう。

皆さんも日々の学習に読書を取り入れて、語彙力を増やしていきましょう!

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