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税理士試験攻略法 年明けから
あれこれ手を出さず、確実に力をつける学習法
試験勉強をしていると、不安になって「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」と思ってしまうことがよくあります。特に難関試験を控えていると、ついつい色んな参考書や問題集に手を出しがち。しかし、実は「あれこれやらない」ことこそが、合格への最短ルートなのです。
考えてみてください。やるべきことを整理して列挙したら、それだけで時間がいっぱいになってしまいませんか?それならば、無駄なことを増やすよりも、限られた時間を効果的に使うことに集中したほうがよいのです。
では、どうすれば効率的に学習できるのか。私が実践した学習方法をご紹介します。
計算テキストを徹底的に読み込む
予備校では個別の問題を解くよう指示されることもありますが、私はまずテキストの例題を徹底的に解くことにしました。
テキストの例題を丁寧に解くことが最優先
例題は、試験で問われる典型的なパターンが詰まっています。これを完璧に理解しておけば、個別問題の正答率も格段に上がります。解けるようになるまで何度も繰り返す
ただ一度解くだけではなく、何度も繰り返し解くことが重要です。スムーズに解けるようになれば、応用問題にも対応できるようになります。
テキストの理解が進めば、個別問題も自然と解けるようになるのです。
総合問題を本試験までに100題解く
個別問題を解くだけでは、本試験形式の問題への対応力が身につきません。そこで、私は総合問題を100題解くことを目標にしました。
問題の回転を重視する
総合問題は、個別問題集の巻末の問題や定例試験、実力判定テストなどを利用しました。同じ問題を繰り返し解き直し、しっかり定着させます。制限時間を意識する
時間を測りながら解くことで、本番の時間配分を意識した訓練ができます。どれくらいのペースで解けばいいのかを体感し、試験本番での焦りを防ぎます。あやふやな部分は復習する
解いている途中でわからない部分が出てきたら、計算テキストに戻って復習します。穴がないようにしながら、確実に仕上げていきます。
新規理論やあやふやな理論の確実な暗記
税法の学習では、理論の暗記が最も時間のかかる部分です。そのため、新しい理論やあやふやな理論は、時間をかけて確実に暗記することにしました。
音読暗唱で徹底的に記憶する
ただ眺めるだけではなく、声に出して何度も繰り返すことで記憶に定着させます。全体の学習時間の7割を暗記に使う
計算が得意だと、つい暗記より計算を優先してしまいがちですが、それでは不十分。しっかり覚えれば、一つの理論は5分程度で暗唱できるようになります。あやふやなままにせず、しっかり覚える
「覚えたつもり」ではなく、実際に言葉としてすらすら出てくるレベルになるまで反復します。
覚えた理論は回転する
暗記は一度覚えて終わりではなく、定期的に回転させることが大切です。
一週間で一回転
一度覚えた理論は、一週間程度で一通り復習するようにしました。1理論5分で10理論なら1時間
10理論を復習するのにかかる時間はたった1時間。短時間で効率よく復習できます。定期的な見直しで記憶を強化
繰り返し暗唱することで、長期間忘れにくくなります。
あれこれ手を出さず、シンプルにやるべきことをこなす
多くの人が、不安になって色々な教材に手を出してしまいます。しかし、やるべきことを整理して、それを徹底的にこなすことが最も重要です。
計算テキストを読み込み、例題を丁寧に解く
総合問題を100題解いて、実践力をつける
新規理論やあやふやな理論を徹底的に暗記する
覚えた理論は回転させ、記憶を定着させる
これらをしっかり実践すれば、無駄なく確実に力をつけることができます。大切なのは、「あれこれやらない」という覚悟。シンプルに、必要なことだけをやる。その姿勢が、合格への近道です。
試験勉強に励んでいる皆さん、焦らず、確実に力をつけていきましょう!