面白すぎて死にそう
S
公開してすぐに見に行ったのですがあまりに良すぎたので2回目を鑑賞してから書こうと決意したせいで遅くなってしまいました。こんな感じから作品はもうめちゃくちゃに良かったです。これぞユーフォって感じです。どこから切り取っても大絶賛しかできないから書くのが難しいことが玉に瑕
感想
かどたとユーフォニアム
当然ですが、響けユーフォニアムシリーズ。大好っっっっっっっきです。めちゃくちゃ好きです。優子先輩の中世古先輩への想いぐらいには好きです。全国大会の結果発表の前の指揮者賞贈呈の時に高坂麗奈ぐらいには叫べるぐらいには好きです。最初は普通の部活アニメかなと思っていましたが、1期8話のお祭りトライアングルの大吉山で様相が急に変わりました。黄前久美子のでこを触った「麗奈」の瞬間。PCから突風が吹いたぐらいの衝撃。あれ以上はまだ出会ったことがないです。それぐらいに響けユーフォニアム、ないし高坂麗奈に吸い込まれてこの時なら命を落としてもかまわないとまで思わされました。
自分を見失いそうになる時は必ず高坂麗奈のこのセリフを聞きます。このシーンは自分にとっての指針であり目標です。
なぜ響けユーフォニアムが最高なのか?
響けユーフォニアムの作中に出てくる「悔しい」。この感情を作中で触れると、純粋に「悔しい」経験が出来るのは青春の特権じゃないかって思います。久美子がソロパートを任されたけど上手く出来ずに明日香先輩が担当することになった帰り道、悔しくて涙を流しながら「上手くなりたい」と泣き叫びながら宇治橋を走るシーン。最初の久美子から大きく変化したのもさることながら、クサイ言い方かもしれませんが「これが青春」。ポカリ、アクエリアスから連想される爽やかさだけが青春じゃなくて、己と向き合い、苦闘し葛藤する。時には悔しくて涙を流す。泥臭くてキレイじゃない。そこに青春を感じます。満足感は当然ある中で、「自分はこんなに真っすぐな青春じゃなかったな。。。」という喪失感も一緒についてきます。自分はこの痛いところをつつかれる感覚。嫌いじゃない。なんなら、学生時代に獲得し得なかった青春をここで取り戻せるのではないかと夢を見ているのかもしれません。
かどたとアンサンブル
前置きが長くなってしまいました。今回は上映時間は60分。最近だとプリンセスプリンシパル、青ブタ、五等分とおなじ系譜です。この類の課題は映画じゃなくて良かったと感じてしまうこと。今回はその課題は完全にクリア。ここは天下の京アニ様。作画は言わずもがなですが。今回は音が良かった。自分は専門ではないので深堀りはできませんが合奏がテーマなので映画館の音響で聴くと家では比較にならないぐらいに心地よい。鑑賞しながらものすごく癒される感覚があまり出会わない感覚でとても新鮮。ずっと続いてほしいなって思っちゃいます。
それとキャラの掘り下げが深すぎる。まずは久美子。最初の部内MTの上ずった声。後の「出来るのは出来るけどその後はすごい疲れる」のセリフと完全にリンク。そつなくこなしてように見せかけて自分のフィールドで戦えてない感じが出ててめちゃくちゃに良い。そんなドタバタの久美子の裏腹でモノローグの時はすこし冷淡。このギャップが絶妙に癒し。葉月ちゃんにちゃんと頼ってねって言われた時に咄嗟に「肉まんおごってもらおっかな」と言えるセンスの高さは関西の女子高生ならでは。肉まんに関連して追加ではあるが高坂麗奈、甘いのが苦手ならチョコレート肉まんは買わん方が良い。どこに勝算を見出したのか聞いてみたい。
今作品は部長としての久美子の葛藤と成長も描けていた。さつきちゃんとの会話後のモノローグが印象的。「嫉妬しないのは良い事なのか悪い事なのか」。物事の二面性を見出しつつ判断に苦しむ感じは完全に優秀な部長のそれ。4月からの3期でどう北宇治をまとめ上げるのか楽しみである
最後に黄前久美子と高坂麗奈のかけ合い。昨今のレズの風潮?に完全に終止符を打ちました。これが本物です。完全体でした。久美子の薬指に指輪がついてるんちゃうかなと見てしまいました。コンテストに向けての編成で、大方の想定の通り、チームは組むのは組んだけどそれまでの過程で。お互い素直じゃなかったり、ちょっと怖がったりな感じでめんどくさすぎて愛おしい。この2人はずっと喋っといて欲しい。じゃじゃ馬な高坂麗奈は黄前久美子の前でだけは少し弱音を吐くのはまじでセコイ。ギャップにやられちゃう。
今回はどこから切り取っても絶賛しかできなかったので逆に書くのが難しかった。今回はいつも以上にまとまりのない文章になってしまったような気がする。読んでくれた人はまとまらんぐらいには好きなんやなって思ってくれたらうれしい。そんな響けユーフォニアムシリーズは2024年4月から3期がスタート。北宇治に入学して最初は乗り気じゃなかった久美子が3年生でもう部長。知らん間に年は取ってるんですね。卒業なんかせず、大学生編のようにずっと続いてほしいなって本気で思います。最後はいつものセリフに少しアレンジして締めましょう
次の曲が ”もうすぐ” 始まるのです。