毒にも薬にもならない
C
空港の搭乗口で書いています。手続き開始までに間に合うでしょうか?そんな大人なつかみから始まる今回の作品は「外科医エリーゼ」。転生×医療のよくわからん掛け算をスタートして結局それ以上以下でもないアニメでした。良くも悪くもない感じ。それでは本編へどうぞ
感想
悪役令嬢⇒天才外科医⇒令嬢というリクルートもびっくりの転生歴な彼女。掴みだからなんでもありの一言。悪役令嬢としてミソケソな人生から天才外科医に改心して、そして再度令嬢に転生。ここまでリベンジをお膳立てしてもらって少しおもしろいです。日本社会もこれぐらいにセカンドチャンスを与えて欲しいところです。
転生してからは天才外科医時代の医療知識を駆使して医術を志して人を助ける彼女。ドラマの仁によく似たイメージです。チームバチスタほどの医療ミステリーではありませんがちゃんと医療しながら診断を下し、周囲を見返していく様は痛快ではある。王子とのラブロマンスは鮭定食の漬物ぐらいにはついており物語の進行のノイズにならずに進んでくれたのは好印象でした。
しかし、作品が全体的に薄味すぎる。展開の振れ幅?というかなんか揺さぶられない。おもしろいなって思ったのは最後の陛下が卒倒したぐらい。あとは毒にも薬にもならない。悪くはないが良くもない。感想を書くとしたら特になし。
医療知識に関しては時代背景が曖昧なせいでそもそもの外科医としての地力なのか、時代の差で圧倒しているのかが曖昧で俺TUEEE、たたき上げのどっちつかずで中途半端。字がめちゃくちゃに汚い設定もあんまりよくわからない。おもしろの伏線にするには火力が弱すぎる。
別に悪くもなかったが良くもない平均点な作品。転生×医療をただ掛け算しただけな印象なのが悔やまれます。続編で院長に就任して病院運営で四苦八苦したりして欲しいですね。