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あの人、結局何しに来たんやろか。。
C
新大阪行の新幹線に揺られながらキーボートを打ち進める土曜日の朝。皆さまいかがおすごしでしょうか?土日の早朝の街は平日には感じられないそれぞれの人の意志が見えるので嫌いじゃないです。上品な掴みからの今回はこちら。アメリカンコミックスを原作としてワーナーが日本で制作したオリジナルアニメというかなり色物でした。全体的に洋画っぽさがあってオシャレなアニメではありましたがいかんせん薄い。聞きなれない調味料めちゃくちゃ使っておしゃれさは出せているけど肝心の味が薄い。
感想
犯罪都市、ゴッサム・シティ。
A.R.G.U.S長官のアマンダ・ウォラーはある任務のため、ハーレイ・クイン、デッドショット、ピースメイカー、
クレイフェイス、キング・シャークを招集。
ゴッサムの悪党(ヴィラン)共が送りこまれたのは、
ゲートによって繋がった剣と魔法の世界、オークが闊歩し
ドラゴンが空を翔ける"異世界=ISEKAI"だった!!
ISEKAI到着直後から暴走するハーレイ達だったが、
王国の兵隊に捕まり監獄送りに。
首に装着された爆弾の爆発まであと72時間…。
タイムリミットが迫るハーレイ達。
女王アルドラとの交渉の末、
掴み取った解放の条件は″敵対する帝国軍の征圧″。
NO CHOICE !!自由を得るため…
ハーレイ達はファンタスティックでデンジャラスな戦地へ向かう!!
逃げても即死!任務失敗でも即死!
命懸けのミッションを背負ったハーレイ達は
このISEKAIを生き抜くことができるのか!?
決死の特殊部隊=スーサイド・スクワッドのド派手な"暴"険譚が
今、幕を開ける!!
LET'S PARTY!!
オシャレなアメリカな演出が多くてこの作品特有の良さが出て歌詞のないバンド調のOPに長官が踊るEDもどちらも中毒性が高いです。キャラ同士のかけ合いもアメコミっぽくでめちゃくちゃ楽しい。登場人物も全員悪役でバチバチに個性的。そして強い。個人主義全開のメンバーがなんだかんだで団結しての流れは攻殻機動隊の荒巻の『スタンドプレーから生じる、チームワークしかない』を思い出す。やっぱりこういう展開は何回擦っても正の感情を生み出す。
しかし、全体的に薄い。とてつもなく薄い。10話構成の影響をモロに喰らってしまった。キャラのかけ合いはおもしろかったがそれぞれの掘り下げがほぼなくて共感に欠ける。悪に墜ちる過程をもっと知りたかった。
そして物語の展開は微妙。戦争の終結、首の爆弾の処理、先遣した悪役の対応とかで主人公一団がずっと軸がなくバタバタ。フィオーネと騎士団長セシルも有能っぽさ出しつつ実際のところはだいぶポンコツ。そしてカタナ。まじでわけがわからなさすぎる。世代が上すぎて何話していいかわからんくなってめちゃくちゃやりづらい部活に顔出したOBみたい。まじであれはなんやったんやろか。寝る前に毎回考えてしまう。
続編のにおいがプンプン出して終わった今作品。続編で今回出た違和感が解消されることを願いながらカタナのこと考えて日々過ごしていきます。