見出し画像

もっと外国人の方にKDSを知ってもらうために。ベトナム人スタッフのタオさんが自動車学校で働き続ける理由

こんにちは。くまもとKDSグループ広報チームの柴山です!

少子高齢化による人手不足が深刻化する地方。自動車学校を経営する私たちにとっても、この課題は例外ではありません。リファラル採用などの取り組みを進めてきた中、ここ数年で注力してきたのが「外国人採用」です。

ただ働ける場所を用意したのではなく、外国人スタッフにとって働きやすい環境となるよう、国籍に関係なく待遇面を同じなのが特徴。現在、ベトナムやネパール、ミャンマーなどアジア圏のスタッフが活躍しています。

その中でも、教習生からの人気が特に高いのがベトナム人スタッフのタオさんです。代表の永田が「1を言って10を知ることができる」と言うほど、社内でも信頼されています。今回、タオさんに当社で働くまでの経緯や今取り組んでいる仕事、これから挑戦してみたいことについて聞いてみました。

教習生として免許を取得していたのがKDSとの出会い

――今日はありがとうございます。最初にタオさんの今の仕事について聞かせてください。

現在はKDS 熊本ドライビングスクールで、学科教習と実技指導についてベトナム人のサポートをしています。ベトナム語の教材はあるのですが、細かい日本の交通ルールは翻訳されていても、なかなか分からないことが多いです。私の他にネパール人やミャンマー人、香港の方もいるので、KDSには外国人をサポートする体制が充実していますよ。

画像1

――タオさんが日本に来た経緯についても教えていただけますか。

ベトナムの大学に在学中、友人が先に来日していて「日本は住みやすいよ」と私に勧めてくれたのがきっかけです。大学卒業後、最初は実習生として3年間、日本に滞在しました。その後、一度帰国して結婚、2017年7月から家族滞在として日本に戻ってきました。KDSで働くまでは、マクドナルドのパートとして1年間働いていましたよ。

――いつ頃からKDSで働かれているんでしたっけ?

2018年11月から、パートタイムで働いています。当時、私は教習生としてKDSで免許を取得していたときに、「一緒に働かないか」と声をかけてもらったのがきっかけです。

「私にできるかな」という不安もあり、最初は悩みました。私もそうでしたが、ベトナム人にとって免許の取得は生活をしたり、社会的信用を得たりするうえでも大切なものです。でも、言語の壁があって取得を断念することも多い。ベトナム出身の私に「何かサポートができないか」という気持ちが強くなり、次の日には「仕事をします」と伝えていました。

早いもので、入社してから3年の月日がたつんですね。昨年に子どもを出産したので、今は9時半出社の2時退社という形で仕事をしています。

※タオさんのヘッドハンティングは、インストラクターだった当社の社員が代表の永田に、「とても優秀なベトナム人の教習生さんがいる」と教えてくれたことがきっかけで、声をかけたそうです。

もっと外国人の方にKDSのことを知ってもらうために

画像2

――入社当時は、どのようなお仕事をされていたのですか。

当時からベトナム人向けのサポートをしていました。「住民票が必要」とか「講習の流れや期間」「カリキュラムの詳細」など、免許取得にあたって必要な情報の説明ですね。

ある留学生は学科試験を7~8回も不合格になっていて。場合によっては、期間内に免許取得に至らず、もう1度入校していたケースも多かったです。そうした方々に対して、日本の交通法について説明するなどサポートをしたことで、合格した瞬間はとても嬉しい。徐々に「この仕事をずっと頑張っていたい」と思う気持ちが強くなっていきました。

――これまでに「大変だったな」と感じたエピソードも教えてくれますか?

「あいうえお」も分からない技能実習生に教えるのは大変でしたね。何回教えても「忘れた」と聞きに来て、私は当時妊娠していて体調が悪かった時期もあったので、何度も諦めてしまいそうになりました。技能実習生も働きながら免許を取得しなければいけなかったので、とても大変だったと思います。そんな「アクセル」や「ブレーキ」という言葉の意味を伝えることから始めたような子が、合格できたときの喜びはいつも以上に大きかったです。

今では入校する前にベトナム語でまとめたマニュアルをお渡しし、事前に勉強できるようにもしています。また、中には簡単なベトナム語を勉強してくれている指導員もいて、日本語が分からないお客様に向けたサポート体制が徐々に充実してきていますね。

――最近では、SNSなどを活用した情報発信にも取り組まれていますよね。

はい。対外向けにはFacebookでニュース性のあるものを毎日アップするように心がけています。教習生向けにはYouTubeでベトナム語による車校生活の説明(予約の仕方や料金の支払い方法)、道路交通法の学習コンテンツ、試験に向けた勉強法などを発信をしています。

最近は教習生の皆さんから「ベトナム人のお姉さんだ」と声をかけてくれることも増えました。熊本県以外のお客様も少しずつ増えてきて、私も有名になりましたね(笑)。こうして生まれるつながりは、日本に家族が増えているような気がして、「幸せだな」と思います。

画像3

▲教え子が取得した免許証を見せにきてくれたこともありました!

――最後に、これから挑戦してみたいことについて教えてください。

KDSには日本語が分からなかったとしても、ルールを理解し、安全に運転ができるようになるためのサポート体制が整っています。今後もFacebookやYouTubeでの情報発信を頑張って、もっと外国人の方々にKDSを知ってもらいたいです。それから子育てが一段落したら、インストラクターの資格を取って母国語で教習ができたらと思っています。プライベートでは、主人と力を合わせて大好きな熊本にマイホームを建てようと計画しています。

読んでいただき、ありがとうございました。当社について、もっと知りたいと思ってくれた方はnoteをぜひフォローください。当社で働きたいと思ってくれた方(時短、リモート、起業準備中の方も歓迎です!)は、こちらの問い合わせからご連絡いただけると嬉しいです。

いいなと思ったら応援しよう!