カドノユウホ

くずれ餅屋のドラマー。聴いたアルバムの備忘録など、音楽について書こうと思います。

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くずれ餅屋のドラマー。聴いたアルバムの備忘録など、音楽について書こうと思います。

最近の記事

Joji - Smithereens(2022)

Jojiの新譜を聴いてみた。3枚目になるらしい。 Jojiをまともに聴くのは初めてたが、彼との出会いは10年以上前になると思う。彼をはじめて知ったのはPink Guyとしての彼だった。英語も日本語もイケるヤバめなクレイジーオタクとして、謎の親近感と好意を抱いていた。例えば👇とか好きだったけど、あまりにも迷惑をかけてる感があるため、不快に思う人もいるだろう。 ぼくは彼を「自分の心のちょっと悪い部分が好む対象」として捉えていたため、Jojiとしてめっちゃ洒落た音楽を作っている

    • Dua Lipa - Future Nostalgia(2020)

      不調が続いて、しばらくサボっていた。。。 今回もまたSpotifyのグローバルヒッツを眺めて、まだ聴いていなかったものを選んだ。最近のグローバルヒッツはクリスマスソングの名曲が多く浮上してきていて面白いなと感じた。マライア・キャリーとか『All I Want For Christmas is You』だけで毎年ものすごい印税が入るらしい。そう考えると、強いクリスマスソングを発明することはアーティストにとって戦略的にやっておくべきことと言えるのかもしれない。笑 さて、Dua

      • Arctic Monkeys - Tranquility Base Hotel & Casino(2018)

        The Carに痛く感動して、色々調べている間に、前作のTranquility Base Hotel & Casino(以降、6枚目)から通ずる作風ということを知った。また6枚目はAMから5年の沈黙を破ってリリースされた新作だった、ということらしい。その5年の間に何か試行錯誤していたのだろうか。 ちなみに巷での評判は ・6枚目を聴いてから、7枚目を流れで聴くとよりよい ・7枚目はいいけど、6枚目は微妙 ・6枚目も7枚目もなんだよこれ、初期が好きだ! ・長いこと聴いてようやく

        • Arctic Monkeys - The Car(2022)

          前回の記事でも触れたアクモンの新作。AMについて書いたときは、初期の勢いと青さ的なものが失われているみたいなことを書いたが、今回のThe Carはそういったアクモンに対する勝手なイメージに完全に終止符を打ってくれた。巷では賛否両論だが、ぼくはめちゃくちゃ最高なアルバム、歴史に残る名盤じゃないか、と思っている。「賛否両論になる」ということは、映画でも音楽でも「傑作あるある」だし。 初期のアクモンを一種の「頂点」とした時、そのまったく正反対に位置する「頂点」がこのアルバムだと思

          Arctic Monkeys - AM(2013)

          アクモンことArctic Monkeysの5枚目のアルバム。 Spotifyのグローバルヒットアルバムにあったので「そういえばこの間、新作が出て話題になってたな」と思って聴いてみたら、これ9年前のアルバムじゃん、と鑑賞中に気づいた。よく考えたらすごい見覚えのあるジャケットだ。 アクモンは中高時代にバンドをやっていた時に何曲かコピーしたりと、激ハマりしていた時期がある。「冴えない見た目の少年らがカマしてる」というのが、冴えない少年だったぼくにとても刺さった。全校生徒の前でギ

          Arctic Monkeys - AM(2013)

          Harry Styles - Harry's House(2022)

          なんか最近、SNSなんぞでよく見かけるイケメン、Harry Styles。元One Directionのメンバー。Taylorと同じく、なんか記録を塗り替えるくらい売れてるらしい。それと、ぼくと同い年らしいのが、なぜかいけすかない。 One Dirctionもまともに知らないし、彼の曲も聴くのは初めてだった。 正直、あまり興味がなかったが、聴いてみたらTaylor Swiftの『Midnights』やDrake, 21 Savage『Her Loss』よりも好きな感じがし

          Harry Styles - Harry's House(2022)

          Drake, 21 Savage - Her Loss(2022)

          Drakeと21 Savageがコラボして作ったアルバム。グローバルでめちゃくちゃ再生されている。 Drakeは確か何作か聴いたことがあるし、Passionfruitはめちゃくちゃハマった時期があったが、21 Savageは恥ずかしながらあまり聴いたことがなかった。 アルバム通して悪い音作りがかっこいいなぁ〜と思った。リテラシーがなさすぎて感想が言語化しにくい。 あ、DrakeとTravis ScottのSICKO MODEみたいに途中でビートチェンジする曲が多い印象を

          Drake, 21 Savage - Her Loss(2022)

          Taylor Swift - Midnights(2022)

          歴史的快挙!みたいな話をよく目にするし、確かに一時期Spotifyのトップチャートをこのアルバムで独占する状況になっていた。詳しくは下記。 普段、新しい音楽を追いかける習慣が全くないが、ちょっと研究的な意味も込めて今週は最新のグローバルヒットを順に聴いてみようと思いたち、鑑賞。 Taylor Swiftの思い出はREDだ。高校生の時、アメリカに留学していた頃、ネバエバエバみたいな曲が超流行していて、ぼくもそれなりに好きだった。あれから10年、今のテイラーは超変わった。

          Taylor Swift - Midnights(2022)

          Jimmy Messina - Oasis (1979)

          Spotifyのサジェストで聴いてみたアルバム。またしてもかなりよい。 Kenny Loginsのプロデュースをしていたり、さまざまな活動を経て、本作で初のソロ作品をリリースって感じらしい。 フリーソウルっぽさもあるけど、もっとフュージョンぽいというか、ラテンぽいというか、トロピカルなサウンド。まさにジャケ写通りな音。 ベースとエレピのプレイが個人的に好きで心地いいグルーヴ+管楽器の素敵アレンジで嬉しい。また、キャッチーというか、聴きやすい曲が多い。 ラストトラックは

          Jimmy Messina - Oasis (1979)

          Marvin Gaye - Midnight Love(1982)

          Marvin Gayeの遺作とのこと。Sexual Healingが有名。 この曲の印象はかなり強く、Marvin Gayeってこういうメロウな感じに加えて808サウンドも特徴なんだろうな〜とか思ってたけど、808を導入したのは遺作にして初のことらしい。 このサウンドがぼくはとても好きなので、このアルバムも非常によかった。他のアルバムは808を使ってないのを知って寂しい。そのうちぼくもこういうメロウな808サウンドを作りたいと思う。 808のことを次いでに調べて面白かっ

          Marvin Gaye - Midnight Love(1982)

          Erik Tagg - Rendez-Vous(1977)

          Spotifyのなにかのサジェストでなんとなく再生してみたアルバム。 思いがけずとてもよかった。 なんとなくブラジルの風を感じるなと思い、調べてみたがアメリカ出身→オランダで音楽活動を始める、みたいな経歴であまり関係はなかった。でもコード進行の不思議さ/みずみずしさや、アレンジなどがかなりブラジルっぽいと思う。 リー・リトナーやラリー・カールトンのアルバムに参加したことがきっかけで有名になったらしい。という話も頷けるほどシンプルに声がかっこいい。 1曲目から大当たりだ!

          Erik Tagg - Rendez-Vous(1977)

          Stevie Wonder - Hotter Than July(1980)

          Stevie Wonderの19枚目のアルバム。冷静にこの枚数出してるのすごいし、19枚目にしてこの新鮮さとクオリティ・・・。 誰もが知る名盤だと思うけど、改めてめっちゃ名盤。天才。 アルバム通して最高だけど、Latelyで終わってくれたらよかったなぁと思う。(Latelyで大感動した後にHappy Birthdayが始まるとなんか笑っちゃう) 他に有名な曲といえばMaster Blaster(Jammin')ですかね。 他に個人的に好きなトラックは1,2,4,7あた

          Stevie Wonder - Hotter Than July(1980)

          Sing Like Talking - togetherness(1994)

          Sing Like Talkingの7枚目、1994年4月発売なのでぼくと同い年。 Sing Like Talkingは好きな曲が多く、学生時代に一回コピバンを組んだりもしたが、ベスト盤的なものをつまみ食いする程度にしか聴いたことがなかった。当時、コピーしたTogetherが入っているアルバムということでピックした。👇は音源が転がってなかったのでライブ版。 Togetherは当時から好きだったので期待に胸膨らんだ状態で鑑賞した。率直な感想としては意外とポップな当時っぽいト

          Sing Like Talking - togetherness(1994)

          Louis Cole - Quality Over Opinion(2022)

          Louis Coleの最新作を聴きそびれていた。 今回のアルバムは、過去最多トラックの20曲入りという点からしても、かなり気合の入ったアルバムだと感じた。 20曲入りと言われると大抵、聴くのに気合がいると感じる(今回もそのせいで今更ながらの鑑賞となった)が、今回のアルバムは「アグレッシヴな曲」と「メロウな曲」がほぼ交代交代で配置されているため、緩急がよく、冗長さを全く感じることなく楽しめた。 また今回は、Louis Coleのお家芸的なドラムサウンド・シンセサウンド・超

          Louis Cole - Quality Over Opinion(2022)

          Pages - Future Street(1979)

          Pagesの2枚目。前回のDaryl Hall & John Oates - X-Static (1979)と同年ですね。 好きなトラックは2曲目と5曲目です。というか、B面はどの曲もよい。 5曲目はKenny Loggins『Keep The Fire』にもカバーが収録されていて、そちらはMichael Jacksonも参加しています(!) 1曲目のI Do Believe in Youはストレートな商業チックなロックナンバーでタイプではありませんが、他のトラックはヒッ

          Pages - Future Street(1979)

          Daryl Hall & John Oates - X-Static (1979)

          『Private Eyes』でお馴染みのDaryl Hall & John Oatesの9枚目。邦題は『モダン・ポップ』。David Fosterがプロデュースということで興味を持ち、2曲追加で収録されているExpanded Editionを聴いてみました。 ジャンルはいろいろ混ざってる感じがします。ポップ、ロック、ディスコ、AOR、ワンドロップっぽい曲もあります。 ちなみにドラマーはJerry Marottaという人で、あのRick Marottaとは兄弟という間柄。J

          Daryl Hall & John Oates - X-Static (1979)