いざ!ガマランドへ!!
2016年。
まだ出会ったばかりの私と櫻川めぐちゃん。
仕事で会うたびに、お互いの地元話に花を咲かせていた。
「ねえねえ、茨城ってテーマパークとかあるの?」
何の気なしに私が問うと、申し訳なさそうに彼女が言った。
「あ〜〜……筑波山に“ガマランド“ってのがあるんだよね………」
なぜ彼女が申し訳なさそうなのか、私はさっぱり分からず
「ガマランド?ガマって何?釜ってこと?」
「ガマガエルのことか!ガマガエルの王国ね。乗り物はあるの?」
「ガマ洞窟って何?え、ネットで見たら心霊スポットって書いてあるよ!?」
「昭和の名残がある場所だね。今も営業中っぽい?行ったことあるの?いつか行きたいな〜」
と質問を重ね続けた。すると
「いぃーーーかなくいていいからっ!なぁ〜んにもないんだからっ!!」
彼女に大声で遮られてしまった。
しかし、私も負けじと
「やーーぁーだーーーーー行きたい!行きたい!ガマランド行きたーーーーーい!!!!」
と大声で駄々をこね、この日を境に“私はガマランドへ行きたい!“という定期アピールが始まったのであった。
2024年。
アピールを続けること8年。
ついにガマランドへ行くことが決まった!
なんと茨城での仕事のあと、彼女のご両親が車で連れて行ってくれるそうだ。
筑波山に向かう途中でサービスエリアに立ち寄り、茨城のお土産物を見たり燕を観察したりと
道中も全力で茨城を楽しんだ。
飛ぶ練習をしている子ども燕をみんなで応援していたら、見事に飛んで感動した。
鳥って最初から楽々飛べる生き物だと思っていた。どうやら違うみたい。
私たち人間も最初から2足歩行ではなく、ハイハイから徐々に歩けるようになっていく。鳥も同じだったんだね。
魚は生まれたらすぐ泳げるのだろうか……虫も幼虫から成虫になったらすぐ飛べるのだろうか……
私たちはいつガマランドへ着くのだろうか……
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