マガジンのカバー画像

家紋伝聞録 〜茶の湯にまつわる家紋たち〜

10
淡交社の茶道雑誌「なごみ」で連載中の家紋伝聞録で過去の記事をここでご紹介しております。 また連載は終わりましたが、これ以外でもアップしていきます!
運営しているクリエイター

記事一覧

橘紋 〜なごみ2023年3月号より〜

橘紋はその名の通り、柑橘類のミカンの実と葉を模した紋章である。 この橘を文様として使い始…

目結紋 〜なごみ2023.2月号より〜

目結紋は四角の中心に点が構成され、四角の数が三つであれば三つ目、四つであれば四つ目といい…

巴紋 〜なごみ2023.1月号より〜

新年を迎えるにあたり、今回は読者の多くが初詣に出向いた際に目にするであろう巴紋を取り上げ…

鷹の羽紋 〜なごみ2022.12月号より〜

鷹の羽紋は動物紋の部門の属し、特に「違い鷹の羽」などは最も知られた家紋の一つといえるであ…

扇紋 〜なごみ2022.11月号より〜

扇紋の種類は大きく「開き扇」と「閉じ扇」に分かれる。「開き扇」は、重ねや地紙(じがみ)の…

牡丹紋 〜なごみ2022.10月号より〜

牡丹は古代中国で「百花の王」とされ、その華やかさや高貴さから「富貴花」「花王」の名でも呼…

三つ鱗紋 〜なごみ2022.9月号より〜

「三つ鱗」は三角形を三つ山なりに組み合わせた家紋であり、日本では馴染みの深い紋章である。一つ一つを構成する三角文様は世界各地で古代より存在し、古代エジプトやインドでは炎や火を表し、西欧では三位一体の象徴とされている。 この三角文を「鱗」と解釈しているのは、中国から東南アジア、朝鮮半島一帯であり、古代より死者や祖先の霊は蛇の姿で現れると信じられてきたことから、大蛇を龍という神獣にし、その鱗として表された三角文を呪術的な魔除けとしてきたのである。 さて三つ鱗を家紋として用いた

竹に雀紋 〜なごみ2022.8月号より〜

竹に雀紋は竹と雀の複合紋で、上杉家、伊達家などの定紋として非常に有名である。 基本となる…

葵紋 〜なごみ2022.7月号より〜

葵紋は日本で最も知られている家紋である。 江戸幕府開幕以来約260年の間、葵紋は徳川が独占し…

梅鉢紋 〜なごみ2022.6月号より〜

梅鉢を含む、梅紋は様々な形が存在し、家紋の中でも非常にバラエティ豊かである。梅の花、梅鉢…