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X(旧Twitter)をやめた。
2024年11月22日付けでXをやめた。2012年2月にアカウント開設なので、約12年の活動だった。アカウントを残してあるがもう再開することはないだろう。
理由は「なんで今頃それを!?」と言われるだろうが、実はアカウントを開設した当初から苛まれていたことで、
江戸っ子で、何事も明快さを求める性分なので、こういったチマチマした格好で発信されるSNSという存在を殿は嫌いだろうということだ。だから本人もやらない。メディアとして認めていない。俺にはそれが肌感覚で分かるが、ともかく師匠が好まない事を俺はやりたくない。当初から「なるべく早いウチにやめよう」との「決意」のような思いがあった。
元々は世間ではーーというより、ネットではあまりビートたけしの素晴らしさを理解されていないーーどころかネットでは作り話が蔓延しすぎている。
PVを稼ぐ目的のひどい有様だが、止めるすべもなく、
及ばずながら、「絶頂期」と今でも語り草になっている1985-1988年の時代、常に傍にいた者から、実際に見た事聞いた事を発信するアカウントがあってもいいーーと考えた。
そして一部のファンからは興味を持って歓迎されもした。しかし結局タレントのパブリックイメージはファン個々人が受け止めたもので良いと思うし、俺の時代は芸人であったが今の人たちには「映画監督」の認識に変わっている。それだから「これが正解です」みたいな古い情報の提示も無粋に思えて来た。それに思ったより伝わらないものだなあとも常々感じていたし。何よりそんなアクションは所詮、師匠の宣揚にはならない。
しかも俺はボーヤを経て以降、芸事に背を向け一般社会人として暮らしている身で、何かと気にかけてくれた師匠のに、いまだなんら恩返しを出来ていない後ろめたさがある。
そこに輪をかけて、辞めたやつが今更のこのこ出てきて、昔の名前でゴチャゴチャやっているのか、お前は漫才師になるって言って俺の所から出て行ったがどうなってるんだ?ーーと思っているに違いない。ネットの活動など所詮スカッとしたものにはなり得ない。ビートたけし流に言えば「ネットでやってるチマチマしたやつ」とSNSの事は捉えているはずだ。
殿は現在スマホを持っていて、Xの閲覧をしているとも聞く、観られて困るものは書いていないつもりだし、これまでも傍にいる若いのに確認させて自分で読んでいた様子なので、そこはいいのだが、当時のファンと交流もできたし、水道橋が絡んで来たせいでいきなり3000人のフォロワーもついた。
ただ、最近一度ツールを使って確認したが、現在では水道橋のフォロワーが「ついでに」俺もフォローしているアカウントは半数以下になっている。水道橋のフォロワーが減に転じている様子だ、
一時はイキのいい水道橋のシンパが俺にいちゃもんをつけてきていたが、彼らのコンビ名が実は師匠からではなく勝手に自分たちでつけたもので、フランス座の修行も半年足らずだった、これまで彼らが都合よく隠ぺいしてきた虚構を知り、それらは相応に堪えたらしく、そこそのトシでもあるんだろう。ここ数年は全くその手合いはいなくなった。それらもある種の「発信活動の成果」とも思える。
元々熱心にやっていたわけではないが、10年もやって「飽きた」本音もある。
かといって現役のタレントでもあるいまいに辞めることを予告するのもおかしいし、俺のものなんだから好きな時に、かの片岡義男が「家から出るとあまりに空がきれいだったから会社に行くのをやめた」と感覚的に行き先を決めたように、11月22日に「やめよう」と決めた。もしも楽しみにしていた方がいたならば、今までありがとう。