「クソデカ化学基礎」を教えたい

いつだったか、「クソデカ羅生門」という怪文書がネットで流行ったことがありました。


文章の構造自体は変えず、大袈裟な装飾語を追加することで、格段に読みやすくなった羅生門に、当時の私は「教員として」、結構感動しました。

学校で教えることが理解できるか否かって、めちゃめちゃ青少年のマインド……前向きさとか、学校が居場所と認識できるか、に、影響を与えるじゃないですか。

だから、国語で皆が読む羅生門を、爆笑しつつ理解して読んだ経験を持てる「クソデカ羅生門」は、きっと、学校教育の持つ問題に、何らかの示唆を与えてくれる存在だと思うのです。すみません、これ自体が怪文書の自覚はあります。

んで、私が教えている化学の話に移るのですが、とくに高校一年に教える化学基礎という分野は、その「わからなさ」によって、結構な割合の生徒達のQOLを下げていると思うんですよ……

少なくとも、国語の比ではないでしょう。というのは、私が以前、理系科目全般が分からない子を教えて大変だったからというのがあるんですが。

でも、化学なんて自分に関係ない遠い世界、なんてのは大嘘で、化学は生活で、日常で、化学を学んでうまく使いこなせたら、それはめちゃめちゃかっこいいこと、なはずなんです。

化学と日常はシームレスに繋がってるのに、それによって教室という生徒の日常に疎外感を産み出してるって、なんかちょっとおかしくないかと。

だから、私の目標は「分からない子も分かる子も等しく楽しい化学の授業を作ること」で、今後も変わらないと思います。

自分の化学の授業を、バズるくらいの最強面白コンテンツにして、小さな社会でもある学校に、生徒の居場所を一つでもつくる。そして、いざ生徒が社会に出るときに、「社会を見捨てよう」ではなく、「こんな社会だけどちょっとでもより良くできるんじゃないかな」と思えるように、社会への信頼感を築きたい。以上が、私のビッグドリームです。

というわけで、もう正直冬休みですけど、もしかしたらやりすぎって言われるかもしれませんけど、根本の考え方は絶対貫いて、三学期もクソデカ化学基礎でがんばるぞ!!!!!!!という話でした。


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