「手の治癒力」【読書感想】手当ての最大の効果は心身の癒しである
大きな大会のテニスの試合でギリギリまで追い詰められた時、私の手を握って落ち着かせてくれた手。
父を亡くした時、涙がとまらない私の背中をさすってくれた手。
ぐずる子供の背中をトントンする手。
これから手術をするために全身麻酔をするという時、肩をさすってくれた看護師さんの手。
ぎゅっと子供をハグする手。
熱を出して関節が痛いとうなる子供をさする手。
いろんな手に励まし励まされ、癒し癒されてきたなあと思う。
手当ての効果は体験済みなのだが、どういうシステムになっているのかと思い、この本を読んでみた。わかりやすい科学的な説明や実験結果など、人間が持つ治癒力の奥深さがわかる。
触れることの効果は大きい。触り方で心の状態を持ち上げたり、癒したりできるのだ。
コンビニや電車内または路上などで、キレちらかしている年配の人の動画を見かけるが、こんな人こそ「手当て」が効果的なんじゃないかと思う。