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還暦同窓会に行きたくない理由を考えてみた

還暦の年に同窓会をするのが今どきなのか、わりとあちこちでそういう話を聞きます。

私のところにも高校の還暦同窓会の案内が来ました。

つながっている数少ない同級生から伝え聞くところによると、かなりの人が参加する予定で、めちゃくちゃ界隈で盛り上がっているらしい。

あまり興味がわかなかったので欠席で返事を出した。

そのことを友達に伝えたら、なんでーっ⁉︎とめちゃくちゃびっくりされた。

逆に、なんでそんなに参加したいの?というのが私の心境である。

そこは人それぞれなので参加したい人はすればいいし、したくなければしないというただそれだけなのだが、還暦同窓会という一大イベント(だそうです)の欠席理由をあまりにも聞かれるので、ぼんやりとしている行きたくない理由を言語化してみることにします。

ちなみに、私の高校時代は暗黒時代だったわけではありません。恋愛、失恋、修学旅行、文化祭、体育祭、部活、受験など、それぞれに思い出がたくさんの、わりと一般的な青春時代でした。

同級生をほとんど覚えていない

まず思いついたのがコレです。今もつながっている数少ない同級生とたまに集まることがあるのですが、懐かしい話に出てくる名前を聞いても「誰それ?覚えてない」のオンパレード。自分が何組だったかすら思い出せない。なんでみんなそんなに覚えていられるのか不思議です。

私とて人気者の陽キャだったわけでもないので、私のことを覚えている人も少ないだろう。いくら同級生とはいえ、覚えていない人はほぼほぼ初めましてという気まずい状態になるのが予想されます。

会いたい人には会えている

交友関係は深く狭くだったのもあり、5,6人の友達とはありがたいことに今も繋がっている。会いたい人には会えているということで満足しているのかもしれない。

過去は過去としてそっと置いておきたい

一番大きな理由はコレかもしれない。高校生は子供でもない大人でもない不安定な時期でした。多感な年頃で感情の振り幅も大きく、感受性も強かったです。純粋さと一生懸命さがむき出しの青春時代。今から思い返しても直向きだったなあとキュンとしたりします。

あの頃の私はあの頃のまま置いておきたい。あの頃の同級生のみんなもあの頃の記憶のままでいてほしい。甘酸っぱいキリンレモンの栓は開けないでおきたい。

再会して現実を見たくないのかもしれない。直向きで一生懸命だったあの頃をあのまま封印しておきたい。誰にも掘り起こされたくない感じ。

高校を卒業してからの42年間、社会に擦られまくった現実を見たくないし見られたくもないのだと思う。

こうやって言語化してみると、高校生活はとても楽しかったんだろうな、私。

そして、あの頃に戻りたいとはならない、現在に満足している自分がいる。

そういうことなんだと思います。


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