はじめての看取り
看護師2年目。
はじめて患者さんをお看取りした。
1年目は整形外科に勤務し、手術をして元気に退院していく患者さんとの関わりがほとんど。
患者さんをお看取りすることがなかった。
元気に笑顔で退院していく患者さんを見てやりがえさえ感じていた。
そんな私が外科の病棟に異動。
異動になった病棟には周手術期の患者さんもいたが、術後の化学療法や緩和ケアに移行した患者さんがたくさんいた。
最期の時間を過ごす患者さんやご家族との関わりを経験。
もちろん最期の前兆も未知。
どんな言葉をかけたら良いのか、
どうやって対応するのが正しいのか、
わからないことがたくさんあった。
患者さんにとって最後の看護師が私でいいのか、不安がたくさんあった。
看取りを経験して改めて、
病院には元気になって退院していく患者さんばかりじゃないということ、
患者さんやそのご家族の最期の時間をいかに後悔のないように過ごしていただくかを考えること、
看護師の仕事の奥深さや責任を強く感じた。
看護師になってはじめての看取り過程で、
自分の未熟さゆえに後悔した場面を今も忘れない。