
50代ですが、心理士になれますか?臨床心理士と公認心理師どちらも必要ですか?
社会人の方はまずは公認心理師を取るかどうかの判断から
皆さん
こんにちは。
心理系大学院受験専門塾 京都コムニタス塾長の井上です。
臨床心理士指定大学院・公認心理師養成大学院受験
公認心理師資格試験対策・臨床心理士資格試験対策のプロです。
最近、社会人で年齢を気にされる方からよくいただく質問です。50代の方からの質問が多いように思います。公認心理師については、2023年3月第7回試験が実施されますが、Gルートからの受験はすでに第5回試験で終了していますので、ここからは、公認心理師試験の受験資格を得るには、学部で指定単位を取る必要があります。その場合、編入が重要ポイントになります。社会人の方は、仕事を続けながらであるならば、やはり通信課程で3年次編入を探すべきですが、あまり対応している大学はありません。
また年齢のことを気にされる方は多いのですが、まずは受験の方針を決めて、その後情報収集と、教材、過去問収集をして、リアリティを高めましょう。その方が、早く資格取得に近づくと考えられます。
今は臨床心理士のみを目指す人も多い
学部に入るとなると、編入といえども3年はかかると見るのが妥当です。その後大学院に行くとなると5年を要します。50代くらいの方にとって、この5年をどう見るかは各人によりますが、とても重要な分かれ道です。選択としては、公認心理師はいったん置いて、臨床心理士のみを目指すという方も最近は多くなってきました。
当塾では、過去にも50代の方の合格はたくさんありますし、60代の方も何人も臨床心理士指定大学院に合格されています。要するに点数を取ることができれば合格できます。
まずは相談してみましょう
しかし、どうしても50代になると、様々な不安がよぎります。同じ50代でも、会社員として、仕事をしていても「今は辞めにくい」ということもよくあります。会社の中での地位や立場が自由を許してくれないケースです。大人の責任が絡んでくる年齢と言えます。50代半ばになると、早期退職して、新しい道に進んだ方がいいかどうかの相談を受けることもあります。また定年後のセカンドキャリアを考えて、50代後半から始めようと、お考えの方も多いです。あるいは、定年してから始めようと思われる方もおられます。決断の時期の決定が難しいところです。
50代でも十分合格してやっていくことができます
もし、年齢が理由で、合格すること、勉強することに不安があるということであれば、この問題については、当塾では、「大丈夫」と言えます。結論は大学院にも行けますし、臨床心理士にもなれます。もっと言えば、仕事もあると思います。「いつから始めるのが妥当か」という問題については、個別事案になりますので、是非相談いただけたらと思います。今の時代は様々な方法があります。一般的には佛教大学大学院の通信課程を目指すという方法があります。この課程だと、仕事を辞めずに、資格取得までたどり着くことは可能です。入学後のフォローもできますので、是非相談いただけたらと思います。
合格体験記から
以前60代で合格して、今も心理職で働いておられる方の合格体験記を引用します。
こちら
この方は京都光華女子大学に行きましたが、院生生活も苦労しながら、やりきり、心理職として働いておられるそうです。
私は去年の10月に京都コムニタスに入塾 年齢62歳 大学の専攻は薬学でした。まず戸惑ったのは心理学。授業で習ったキーワードは理解できるのですが、それ以外は辞典で調べても意味が分かりません。「なぜ一般人に分かるように書いてないの?」と辞典にツッコミ。すると若い塾生の方達が、この本が良いとかこっちの辞典が分かりやすいとかアドバイスを下さいました。
英語は学生の頃好きな教科でしたが、授業で英文を訳すと日本語を並べただけということもしばしば。先生は文法を細かく丁寧に教えて下さり、同じ間違いをしても、その都度きちんと指導して下さいました。
最大の難関は研究計画書の作成。何をどうしたらいいのかさっぱり分かりません。面談の時は開口一番「先生、どうしたらいいのか分かりません」 「先生、何も浮かんできません」 「先生、訳が分かりません」果ては「先生、心理学が追いつきません(研究計画書とは何の関係もありませんが)」等々泣き言で始まりました。様々な角度から先生がヒントを与えて下さるのですが、何も見えてこず真っ暗なトンネルの中にいる気分でした。そんな時頭を擡げるのは、何事にも相応しい時期がある 何を今更この歳で・・・ 元の薬売りに戻ればいいじゃないのという気持ち 逃げの気持ちです。何度か自分自身と向き合い対話を重ねました。そんな不安定な状態でしたが先生は一貫して「大丈夫です」とさらりとおっしゃいます。その言葉に不思議と気持ちを落ち着かせることができました。そしてある時高齢者に関する番組を観ていて、ふとこれだと感じました。一瞬の直感で決めたテーマでしたが、先生との面談を重ねることにより形あるものに作り上げることが出来ました。研究計画書の作成は、非常に苦しい作業だったので出来上がった時はまだ受けてもいない大学院の試験に半分受かったようなとても嬉しい気分でした。
次にやってきた難関は心理学。受験がちかづくにつれキーワードが多すぎて覚えきれない地点に到達。その上論述問題があるなんていったいどんな術を使えば良いの、もう無理だと嘆いていると塾生の方が心理の先生に予約を取って時間外で教えてもらいなさいと提案して下さいました。何度か先生に教えを請ううちに論述なるものの姿が見えてきました。一つ目の大学院を受ける直前の授業で先生が授業時間を大幅に超えてまで教えて下さった問題が大学院の論述問題で出ました。試験中は講義風景が頭に浮かび、先生の言葉をそのまま答案用紙に書き写しているような感覚でした。二つ目の大学院受験直接の授業でも何種類もの資料を提示しながら長時間教えて頂いた問題が論述問題に出ました。こちらもリラックスして受験できました。
主婦の方へ
家庭があるとなかなか自分の時間が小間切れになりがちです。どうしても家族優先になります。私も受験までに正月が挟まり年末年始は家族のために働きました。正月過ぎには二日間寝込んでしまいましたが、家族の為に働けて満足しています。それ以外は家族の協力が有りとても助かりました。特に受験間近になると心理学が追いつかずリビングの椅子から動けない日がつづきました。自ずと家事は夫の仕事となりました。感謝しています。
試験を終え改めて塾に行くと、そこはとても温かい空間だったことを再確認します。説明会の日に、塾長の説明が終わる頃には、もうこちらの塾にしようと決めていたのは、きっと先生が本当の事だけを誠実に伝えて下さっていたからだと思います。
いつも笑顔で応えて下さった事務の方々や愉快な先生方に本当に感謝しています。
50代はまだ十分にやれる年齢です。是非、あきらめずに決意していただければと思います。
コース案内