アニメをざっくりと感想する【2022年・冬アニメ】

今回からざっくりとクールごとにアニメの感想を書いていくnote。ネタバレありです。

また、あくまで「私が見たものの中で」の感想になるのでもし他の作品の方が良かったよ！と思ったらこっそり教えていただけると嬉しいです。

安定の2クール目以降

第一回目で早速なんですが、今期はクール続きのアニメをよく見ていました。

大きな話題を呼んだ『鬼滅の刃・無限列車編』の再編集版から続けて放送された『鬼滅の刃・遊郭編』や、『進撃の巨人　Final season Part2』、『プラチナエンド』と『ルパン3世　part6』の2クール目、『からかい上手の高木さん』の3期に『プリンセスコネクト　Re:Dive』の2期と『シャーマンキング』の4クール目など個人的には冬アニメスタートのものと同じくらいのクール続きアニメを見ていました。

やはり2クール・2期以上続くアニメは安定感があります。期待していることもあり、見る側としてはどうしてもこれまでのクオリティより上のものを期待してしまうものですが、どれもそれ以上、たとえ悪くてもそれなりのものをお出ししてくれる気がします。例外はもちろんあるでしょうが……。

やっぱり『鬼滅の刃』はすごい

中でも『鬼滅の刃・遊郭編』は圧巻の一言に尽きると思います。『無限列車編』が記録的大ヒットを飛ばし、さらにはそれを再編集してもう一度お披露目した後でしたから『遊郭編』にかかる期待は相当なものだったでしょう。

私も期待していた一人だったのですが、正直なところ『遊郭編』が『無限列車編』以上のクオリティを見せることはないだろうなという諦めの気持ちはありました。元々劇場版だった『無限列車編』とはかかるコストも時間も違うでしょうから、仕方のない部分はあるのかなと。

蓋を開けてみればやはりとんでもないクオリティに魅せられました。安定した作画と声優の熱演は健在で、新キャストの登場もサプライズかつ的確なキャスティングでした。cv逢坂良太はあまり予想できませんでしたが、聞いてみると妓夫太郎のイメージにそっくりでした。反対にcv宮野真守はあまりにもイメージ通りで素晴らしくしっくりきました。こういったキャスティングもアニメもより盛り上げているのだと思います。

作画もただクオリティが高いだけではなく遊郭という舞台を演出するための細かな所作や小道具などの再現に始まり、ド派手な戦闘シーンではスピード感を出しながら何が起こっているのかを視聴者に理解させてしまう演出・構成力の高さ。シーンによっては『無限列車編』を超えているのではと思うほどの熱量を感じました。

人気作が人気作たり得るには高いハードルを越え続けなければならない。それをこれからも続けていく『鬼滅の刃』とそれが最高点に遂に達する『進撃の巨人』を同時に見られた素晴らしいクールでした。

爆発力の1クール

錚々たるメンツが安定感を見せる一方で、侮れない爆発力を放つのが1クール目の作品たちです。今期視聴したのは『錆喰いビスコ』『ハコヅメ』『平家物語』『その着せ替え人形は恋をする』の4作品に加えて既に続くことが決まっているだろう『ジョジョの奇妙な冒険　ストーンオーシャン』の計5作品。

クール続きのものよりも少なく、情報もそれほど仕入れないまま視聴したものばかりなのですがそれ故に"出会った"時の衝撃、爆発的な興奮はあまり味わえないものだと思います。

まさに少数精鋭の今期クール。その中でさらに2作品をピックアップします。

見えていたダークホース『着せ恋』

やはり今期は何といっても『その着せ替え人形は恋をする』の勢いが素晴らしかったです。原作人気はもとより高かったようでアニメ化決定時から少し話題にはなっていたのですがそれほど盛り上がっていない印象でした。

私自身、放映前PVで少し興味を惹かれて何となく見始めたのですが、1話から最終話までとんでもないクオリティとテンポの良さでもっていかれました。

オタクに優しいギャルはいるし、オタクのギャルに優しいハイスペックごじょーくんもいる。喜多川さんとごじょーくんのノーガード高火力イチャイチャに毎話の盛り上がりが止まりません。

コスプレを細部に至るまで表現し、キャラクターの表情やセリフを妥協も忖度もなく描き切った作品。是非2期もお願いします。それまでに原作を買いそろえておきます。

『ハコヅメ』は無限に見られる

ほとんどシュールでクスリと笑え、時に解像度の高いリアルで気持ちを引き締めてくる。『ハコヅメ』の温度差の激しさにやられました。

普段は警察の黒い部分も面白い部分もギャグテイストで済ませているからこそシリアスがより際立つのだと感じました。日常のような徹夜勤務をサラッと流すのに赤ん坊が犠牲になった交通事故はきちんと描写し、その後の心理描写まで丁寧。リアルを見てきた人だからこそ描ける作品。

原作ストックも申し分ないし、今期は計13話の放送で終わってしまいましたが、いずれ2期・3期と今後も長く作られてほしいアニメです。

おわりに

もちろんアニメをすべて見られたわけではありませんし、見てなかったアニメの中で素晴らしいものもあるでしょう。ですが、そのアニメとは今出会えなかっただけで、いずれ相まみえる日が来るのかもしれません。

いつか出会う素晴らしい作品たちの為に、私は今日もアニメを見るのでしょう。

それはそれとして今期の『明日ちゃんのセーラー服』と『時光代理人 -LINK CLICK-』は友人に強烈にオススメされたにもかかわらず未見で終わってしまったので、必ず見ようと思います。