カサブランカ出身のトラックメイカーがマジでよかった!って話です
・アーティスト:saib.
・アルバム:Unwind
・リリース年:2022年
・国:Berlin/Casablanca
saib.は、ベルリンを拠点に活動するトラックメイカーで、モロッコ/カサブランカ出身
特徴的なワード「カサブランカ」。ハンフリーボガート主演ハードボイルド映画「カサブランカ」。あのカサブランカです。
saib.の曲は、イスラム教に改宗したで有名なQ-Tip(ATCQ)の声ネタを筆頭に、彼のカルチャーバックボーンが脈々と伝わってくる感じがします。ボサノバ、ジャズ、オールドスクールヒップホップ、アニソン、渋谷系、ダンスミュージックなどなど、いろんな顔を持った全15曲たちが、ゾクゾクと展開しながらもDJ remixを聴いているかのように、いい感じに繋がり、いつの間にか、聴き終わってしまう。
話しが逸れますが、私がいいなと思ったDJ remixを挙げていきますね?
→Mr Bongoレーベルの親方とブラジル大好きな青年のコンビで、ブラジルのTapecarレーベル縛りでDJする変態remix。曲のセレクトが秀逸
→サンフランシスコ/ベイエリアの伝説ラジオDJ Cameron Paul。ヒップホップやR&Bを発信するラジオ「106 KMEL」時代の代物で、1989当時リアルタイムでラジオで流れていたもの
ご本人がremixレクチャーしている動画が落ちているなんて、なんていい時代なんだろうか。ネットがまだ全盛期といえない当時(西海岸)は、ラジオ文化が音楽文化を後押ししたのは確かで、例えば、ヒップホップでいえば、radio editがいえる。
日系人Theo Mizuharaがラジオパーソナリティを務める「92.3 the beat」専用の挿入歌があったりする。
→だいぶイケおじになってきたStretch Armstrongである。シングル盤remix。今年のこの投稿を受けて、衝撃より懐かしさが優った。学生の頃にヒップホップ大好き小僧だった身としては、彼のNYCヒップホップクラシックremixをiPodに入れて聴きまくった思い出。
荒削りな感じが好きだったなと。かっこいい
→アメリカのお兄さん(素人)。ただただ選曲が素晴らしすぎる。Hikko Moriで活動されているそうですが、別動画で「ひきこもり」の平仮名表記が出現した時のアハ体験ができたのでよかった。
→ブラジルのレジェンドDJ Nutus!日本来日した際の動画ですが、ラバーガードさんが関わっている?企画らしいですね。最近行けてないですが、落ち着いたらまた行こうと思っています!何卒。あ、そうそうDJ Nutusさん、Twitch投稿ってもう終わってしまったの?
いいremixって噛みごたえがありますよね。話を戻すと、本アルバムの一曲一曲だけしか聴かなかったら、chill/lo-fiヒップホップ感があるように見受けられてしまうかと思いますが、アルバム通しで聴くと、彼自身のカルチャーが伝わってきて、ありがちなchill/lo-fiヒップホップになっていない気がします。
個人的にchill/lo-fiヒップホップはジャンクフードな要素が強くて、なんかいま聴きたいなとゾーンに入っているときは最高なんですが、ずっと聴いていくうちに耐性がついてしまって、浸れないというか、感動が薄いというか、なんか違うなと経験した人は多いんじゃないでしょうか
日本が大好きなんだろうなと思われる14曲目の「Ikebukuro Groove」。池袋グルーブ?、なぜ池袋?と、??ですが、こんなオシャンなグルーブを池袋で感じたこと、私にはありません
そんなsaib.さんですが、私が一番大好きな曲はは↓で。トリム調整が絶妙で、うわってきます
どこかのどなたさんが、シティオブゴッドの映像を背景にした動画が1155万再生されていますが、やっぱり皆さんもいいと思いますよね!
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