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漢方倶楽部マツフジ 漢方入門講座②

こんにちは。漢方倶楽部マツフジの松藤千嘉子です。

漢方倶楽部マツフジはZOOMにて漢方講座を行っております。
こちらは、その入門講座です。
そもそも東洋医学とは?
陰陽五行とは?
など漢方の基礎中の基礎を全4回でお話していきます。

第2回目の今回は「五行とは」です。

有料エリアに講座の動画(46分)のパスワードと 詳しい資料PDF(全5ページ)がございます。

※お値段はいつものZOOM講座のビデオと同じです。



漢方倶楽部マツフジ 漢方入門講座②


五行説

自然界の万物は、「木・火・土・金・水」という五つの要素から成り立ち、そしてそれらが相互に助け合ったり、抑制し合ったりすることで、自然界のバランスを保っているとする考え方です。

相生・・・産み育てること
     自分と子の関係 (時計回りで隣=子)
     相互産生・相互助長
相剋・・・抑制すること
     自分と孫の関係 (時計回りで隣の隣=孫)
     相互制約・相互抑制
相乗・・・過剰な相剋で正常な制約の限度を越えていること
     自分が孫を強く抑制する関係 (時計回りで隣の隣=孫)
     自分を抑制するものが偏亢すること
     自分が抑制するものが偏衰すること
     虚に乗じて侵襲すること
相侮・・・相剋の関係が逆になること
     自分が孫から逆に抑制される関係
     自分が抑制するものが逆に偏亢すること
     時分を抑制するものが逆に偏衰すること
     侮ること


五行色体表

木 肝(将軍の官)・・・氣を巡らし、血を蓄える
火 心(君主の官)・・・血を巡らし、精神活動(意識・思考・睡眠等)を
          コントロールする
土 脾(倉廩の官)・・・消化吸収を通して、エネルギーを補充する
金 肺(相傅の官)・・・呼吸を行い氣・血・水を全身に行き渡せる
水 腎(作強の官)・・・腎臓と同じく水分代謝の働きを担い成長・
          発育・生殖にも関わる


五味

五味はそれぞれ入る五臓を補う
しかし過剰に摂取すれば、逆にそれぞれの五臓をも弱らせる

酸味・・・肝に入り、肝を補い、腎を扶く
   肺虚、脾実の病を治し、「収」をなす→収斂作用 固渋作用
  
苦味・・・心に入り、心を補い、肝を扶く
   腎虚、肺実の病を治し、「堅、固」をなす
   →乾堅作用 清熱作用

甘味・・・・脾に入り、脾を補い、心を扶く
   肝虚、腎実の病を治し、「緩」をなす→緩和作用 滋養作用

辛味・・・・肺に入り、肺を補い、脾を扶く
   心虚、肝実の病を治し、「散」をなす→発散作用 運行作用

鹹味・・・・腎に入り、腎を補い、肺を扶く
   脾虚、心実の病を治し「軟、儒」をなす→軟化作用 散結作用

五味は偏多を欲せず → 五味はどの味も満遍なく摂ること
苦味は寒性、酸は微寒性、甘は平、鹹は微温性、辛は温性
五味と寒熱のバランスは、五臓六腑の「平」を得る為である
                 → 平が neutral な状態



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