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漢方倶楽部マツフジ 漢方入門講座①

こんにちは。漢方倶楽部マツフジの松藤千嘉子です。

漢方倶楽部マツフジはZOOMにて漢方講座を行っております。
こちらは、その入門講座です。
そもそも東洋医学とは?
陰陽五行とは?
など漢方の基礎中の基礎を全4回でお話していきます。

第1回目の今回は「東洋医学とは?」です。

有料エリアに講座の動画(53分)のパスワードと 詳しい資料PDF(全5ページ)がございます。

※お値段はいつものZOOM講座のビデオと同じです。



漢方倶楽部マツフジ 漢方入門講座①

東洋医学とは

東洋医学は、中国を起源とし、中国・朝鮮半島・日本で発達した東アジアの伝統医学のことです。
西洋医学が病気やケガの治療を目的にしているのに対し、東洋医学は、何故そのような病気やケガに至ったのか、その原因を見極め、それに対処し根本治療することを目的としています。
いいかえれば、西洋医学は主症状の緩解を目的とする対症療法であり、東洋医学は主症状の治癒・根治を目的とする原因療法といえます。
東洋医学は四診(望診・聞診・問診・切診)という診察方法を用いて患部だけではなく全身を見ることで治療法を決めます。
そして治療には、草根木皮、動物、鉱物由来の生薬と、鍼、灸、按摩、導引術などの物理療法を用います。
経絡・穴なども、東洋医学独自の考え方です。


漢方とは何か?

中国伝統医学
→(毛沢東の強い意向で整理・統合=文化大革命)→「中医学

中国伝統医学
→(日本でガラパゴス的進化)→「漢方医学


陰陽五行

陰陽・・・・天地の間に在って、互いに反する性質を持った氣
      両者の相互作用によって万物が造り出される
      漢方では同一病名でも、冷えに因るものと、
      熱に因るものとを、それぞれ陰病、陽病と区別する
五行・・・・万物を構成するもととなる五要素
      木、火、土、金、水
相生・・・産み育てる関係 →木→火→土→金→水→ 時計回り
相剋・・・抑制する関係 木剋土、火剋金、土剋水、金剋木、水剋火


虚実寒熱 〈病像〉

虚実=量的
 虚証・・・精気が虚乏した症状→補剤を用いる
 実証・・・精力がまだ病気に拮抗出来るなお抵抗力のある症状
      →瀉剤を用いる
寒熱=質的
 寒病 →温薬
 熱病 →冷薬
 平熱 →平薬
全ての生薬には寒・微寒(涼)・平・温・熱という薬性が本草できめられている


〈病位〉

表・・・・・・・・・・体表・皮膚
裏・・・・・・・・・・消化管・粘膜
半表半裏・・・・内臓、体表と消化管の中間にある部位


氣血水の三元論〈病因〉

氣滞証(氣毒証) → 頭部上半身
        体表裏(皮膚粘膜からの発散作用の遅速)
        無形の精神神経症状
血滞証(血毒証) → 左上半身、右下半身、体側、舌、血脈
        心臓循環器系、肝・胆機能の異常
        鬱血、充血、出血、内出血
水滞証(水毒証) → 右上半身、左下半身、腹部、背部
        泌尿器の活動不良による気管・呼吸器・皮膚及び
        身体各部所の停水


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