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漢方倶楽部マツフジ 漢方入門講座④
こんにちは。漢方倶楽部マツフジの松藤千嘉子です。
漢方倶楽部マツフジはZOOMにて漢方講座を行っております。
こちらは、その入門講座です。
そもそも東洋医学とは?
陰陽五行とは?
など漢方の基礎中の基礎を全4回でお話していきます。
第4回目の今回は「陰陽・虚実・寒熱とは」です。
有料エリアに講座の動画(53分)のパスワードと 詳しい資料PDF(全8ページ)がございます。
※お値段はいつものZOOM講座のビデオと同じです。
漢方倶楽部マツフジ 漢方入門講座④
陰陽・虚実・寒熱
陰陽・虚実・寒熱は、東洋医学の基本的な概念で、体や病気の状態を捉えるための分類法です。
陰陽(いんよう)
物事を「陰」と「陽」に分け、バランスで健康を考えます。陽は「活動・熱・外側」、陰は「静・冷・内側」を表し、この2つのバランスが崩れると体調不良や病気になるとされます。虚実(きょじつ)
体のエネルギーや力の状態を示し、「虚」は不足している状態(疲労、弱り)、「実」は余分に満ちている状態(詰まり、炎症)を意味します。治療では、虚を補い、実を減らすことが大切です。寒熱(かんねつ)
体質や病気の性質を「寒(冷え)」と「熱」に分けます。寒は冷えや血行不良、熱は炎症やほてりを表し、治療では寒を温め、熱を冷ますことが基本です。
『黄帝内経素問』の陰陽
物体 陽) 男 日 天
陰) 女 月 地
状態 陽) 盛 栄
陰) 衰 枯
性質 陽) 強 優 賢 善
陰) 弱 劣 愚 悪
関係 陽) 君 兄 夫 外 上
陰) 臣 弟 婦 内 下
※『黄帝内経素問』(こうていだいけいそもん)
『黄帝内経素問』とは、中国最古の医書で、東洋医学の基本理論をまとめた書物。黄帝と医師たちの対話形式で、人体の仕組みや病気の原因、診断、治療、予防について説明しています。主な内容には、陰陽五行説、臓腑や経絡の理論、診断法、針灸や薬草を使った治療などが含まれており、病気の治療だけでなく、自然と調和した予防の重要性も説いています。
三陰三陽
陽病) 太陽病「表」 少陽病「半表半裏」 陽明病「裏」
陰病) 太陰病「裏」 少陰病「裏」 厥陰病「裏」
五臓の虚実
肝 虚・・・虚しさ、空虚な頼りない気持ち、恐れる、血虚
平・・・やる気、奮起、中正な判断
実・・・怒る(じわじわした心のストレス→持続的な精神・
肉体の緊張)
心 虚・・・悲しい
平・・・嬉しい、歓喜、子供のよう
実・・・喜笑(喜=心に満足感)
脾 虚・・・五臓不安、思いつめる
平・・・五臓の安心・安らぎ
実・・・軽薄(消化器に血が集まり過ぎる→頭に血が少なくなる)
肺 虚・・・少氣、悲憂(憂愁と悲傷)悲しみ(悲憤)
平・・・陽気、明るい
実・・・上氣
腎 虚・・・手足厥冷、膝ががくがくする、志力減、怖れ易い、
怯え(恐)、老人的、驚
平・・・堅固な意志、勇敢
実・・・頑固、傲慢
東洋医学から派生した観相学
東洋医学の観相学は、人の顔や体つき、肌の色、目、表情などを観察することで、その人の体調や性格、運勢、さらには病気の兆候を読み取る技術です。東洋医学では、顔や体の特徴が内臓や体内の健康状態と密接に関係していると考えられ、特に顔のパーツや色、皺の位置などが五臓六腑(肝・心・脾・肺・腎)と対応するとされています。
観相学は、望診(ぼうしん)という診断法の一部で、病気の早期発見や体質の把握に役立つとされます。
四診・・・望診、聞診、問診、切診
望診 視覚で診断する
聞診 聴覚・嗅覚で診断する
問診 対話で得られる情報で診断する
切診 触って診断する → 脈診、腹診
舌診
「舌は心に開窮する」
「心之苗」→心の状態をストレートにあらわす
「脾之外候」→脾の運化機能とも密接な関係
① 舌の部分と臓器の関係
② 舌質・・・栄の舌(有神舌)、枯の舌(無神舌)
③ 舌色・・・淡白舌、紅舌、紫舌、青舌
④ 舌形・・・老、嫩、痩薄、裂紋、胖大、歯痕、光滑、点刺、瘀点、瘀斑、
⑤ 舌苔・・・白苔、黄苔、灰苔、黒苔
⑥ 舌裏・・・舌下静脈の状態
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