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ダブルループ学習:自分を超え、周囲を輝かせるリーダーシップの魅力
勉強(Study)と学習(Learn)の違いはなんでしょうか。
studyについて英英辞典で引いてみると
to learn about a subject, especially in an educational course or by reading books
とあります。学校や本から学ぶということのようです。
また、説明にLearnが使われているので、Learnの方が広い意味ということになります。
そのLearnは、語源をたどると「轍(わだち)」です。
轍があるとそれに沿って進むことができます。人は習慣の生き物です。いったん、学べば半自動的に行動できるようになるというわけです。
しかし一方で、習慣は変えるのが難しい。深い轍にはまっていると、方向を変えるのが容易ではありません。
これは知らず知らずにはまっているから厄介です。
例えば、プレーヤーとしての行動が抜けきらない管理職がいたりします。
自分がやった方が早いので、部下に任せられず、結果として人が育たないという悪循環を引き起こしてしまいます。
本人からすると結果を出そうとしているわけで、悪気はありません。だから、なかなか変わりません。自分の果たすべき役割について認識が変わらないと、このループからは抜け出せないのです。
通常、私たちは、何かの前提のもとに行動しています。そして、行動した結果を受けて、さらに行動を変えていきます。この繰り返しによって「轍」ができ、さまざまなことに熟達していきます。できるようになることが増えると嬉しいし、そのことで人からも感謝されるのでどんどんこのループが回っていき、轍が深くなります。
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先ほどの管理職の例でいえば、その結果としてプレーヤーから管理職へと昇進もするわけです。しかしながら、昇進したからといって、人の考え方が変わるわけではありません。プレーヤー目線のまま行動をしつづけてしまいます。
そこで、必要になるのは、前提を良い意味で疑うことです。
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プレーヤーの時は、自分が輝くことが仕事の目的でした。
しかし、管理職として求められるのは、「みんなを輝かせること」です。このように認識を変えられれば、もともと自分の腕を磨くのが得意なわけですから、好循環が回っていくはずです。
こうした前提が変わることをダブルループ学習といいます。一方、前提は変わらずに、行動を繰り返していくことで熟達するのがシングルループ学習です。
では、どうやったら知らず知らずにはまっているループに気づくことができるでしょうか。
最近、大切だと思うのは、マンネリ化している自分を発見することです。
仕事を任せられない管理職もその動機は「自分がやった方が早い」です。つまり、こなすことが目的になってしまっています。
実際のところ、こなしている管理職は多いように思います。
一方、自らの仕事の目的や存在意義を探求する、熱量の高いリーダーに出会うこともあります。「ワクワクしていなければ仕事じゃない」というマインドに満ちています。「仕事を通じて成長したい」という欲求に素直です。
だから、他人と自分を比べたりもしません。
「前提を疑う」というと単に目先を変えることのように思われがちですが、目先は常に自分自身にあるべきです。自らと向き合い、どうやったらワクワクできるのか、いま、直面している葛藤をどのように自らの価値観として位置づけていくのか。
そんな自問自答が、一方で、他者への対話にも表れ、良い影響を周囲に与えていくのではないでしょうか。
そんなリーダーたちを応援することは、私にとってワクワクすることの一つです。自分と向き合い探求することで、リーダーたちと共に良い影響を社会に還元していきたいと思います。