鼻が利かない方だが匂いについての話をする
香水や柔軟剤、シャンプーなど、世の中にはいい匂いのするアイテムがたくさんある。
が、自分は匂いにめ~ちゃくちゃ鈍感で、これまで「女の子とすれ違ったときにフワッと香るシャンプーの香り」や「香水や柔軟剤が濃すぎる人の匂い」を迷信とか漫画や小説のフィクションの描写だと思っていた。だってそういうの感じたことないもん。
夕ごはんのカレーの匂いならまだしも、前日夜(朝かもしれないけど)に使ったシャンプーの匂いなんて髪から10センチ以内くらいに顔を近づけないと分からなくないか???
香水だって実際に付けてる人を見て初めて「体に使う人いるんだ!」(空間・枕に使う派)ってなったんだぞ。
一応言っておくが、昔からのことでコロナはなんの関係もない。
9割方幼少期の慢性副鼻腔炎のせいである。
たしか4年ほど鼻が使えない状態だったので、そのせいで嗅覚が鈍ったんだと思う。
そしてどうにか副鼻腔炎は治って鼻呼吸ができるようになったが、その頃にはもうメインの呼吸は口呼吸にシフトしていた。
あとで調べたら口呼吸でも嗅覚は鈍るらしい。マジかよ。
さて、嗅覚が……というか鼻を使わなかったことで、自分にはさらに「匂いの種類がわからない」という問題が発生した。
匂いに対する興味と経験値が少なすぎて、これは○○の匂い!とかぎ分けるのがド下手くそなのである。
どのくらい下手かというと、
・ミュゲ(すずらん)の匂いが分からない。芳香剤の香りテスターに鼻をくっつけても匂いがしない。……あれって匂いするの?ほんとに??
・にんにく強めの唐揚げのにんにくの匂いがほとんど分からない。
・というかにんにくの匂い自体を長年あさりの匂い(家族が好きなパスタのあさりコンソメに使われていた。コンソメの匂いを知るまではこれをコンソメだと思っていた)だと勘違いしていた。
こんなレベルである。うん、いや、マジでなんにもわからんのよ……
なんで今になって気になったのかというと、先日推し香水というのを試してみたから。
送られてきた香水はリクエストした推しのイメージドンピシャで、手首をずっと嗅ぎ続けてハイになったままの勢いで小説を書き上げるなどしたが、手首につけた香水は思ったより匂いが広がらないんだな、と思ったのだ。
てっきり手首から自分の周りにふわっと広がると思っていたのだが、顔に近づけないと匂いがさっぱり分からず、部屋が寒いせいかな?と暖かくしてもよく分からず。
そりゃ香水臭くなるほど付けてる人に会ったことがないわけである(気づいていないだけでたぶんすれ違ってはいる)。
それで友達に聞いたら「すれ違った(中略)女の子の香り」は空想ではなく実際に存在するものだし、「香水つけすぎの人」も実際に存在するものだし、近所のイオンでもたまにいると言われてえっマジ……?となったわけである。
……でも香水への興味はちょっとあるので、どうにかして鼻の経験値を増やしてレベルを上げられればいいなぁ……なんて思うのであった。