小さな前進ですが
コレクターさんから画像が送られてきました。
先日送ったコーヒーサーバーとコーヒーミルと
ランプとご自分のコレクションとの画像です。
どれも全く違和感がなく見事に収まっています。
数日後、新しい画像が送られてきました。
さらに新しいミニチュアが加えられていました。
自分の気に入った作品を少しづつ加えていく
小さな前進を見ているとほっこりしてきました。
お金をかけた高額なセットも素晴らしいのですが
このようなコレクションにこそ愛情を感じます。
作家もこうした気持ちを忘れたくないものです。
物作りには道具が重要な役目を果たします。
小さな部品を大きな道具で作るのは至難の業です
それなら小さな道具を作ればいいことです。
これまで作った道具の中で一番小さいものは
急須の注ぎ口用の指棒(今作りました)です。
慎重に削って先端を直径1mmに近づけるので
首の部分は最低でも0.7mmあたりになります。
以前、指棒は木材関係のイベントで手に入れた
オールナットの端材で作っていたのですが
樹皮に近い部分なので弱かったようなのです。
それで気がつくと先端が消えることがありました。
折れにくくするために黒檀を使うことにしました。
強くするためまず繊維に逆らわずに割りました。
黒檀の茶色の部分は柔らかいので削り取り
硬い黒い部分だけを使う方が強いと思われます。
カッターでおおよそ削った後は
カーブに合わせて数種類のヤスリで仕上げます。
ノギスで測ってみると1.1mmと1.4mm。
ここから首の部分をより細く削り出して
さらに精度を上げていかなければ
1/24の急須の注ぎ口を挽くことができません。
何にしても道具がなければ進めないんですが
これも小さな前進です。