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なければあるもので なんとかするしかないのです
もう30年も前の話ですが、年末年始にかけて
ダム湖の朱鞠内湖にニジマス釣りに入りました。
私は8mmカメラマンとしての同行でした。
年末年始には道路は除雪されていないので
釣り場にはスノーモビルで入るしかありません。
その日は焚き火で暖をとりましたが、
体を温めるために持っていった焼酎は凍りつき
焚き火で溶かして飲むしかありませんでした。
寒くて眠ることもできず翌日を迎えたのですが
朝、−35℃まで測れる寒暖計は振り切れていて
赤いアルコールが下の球に溜まっていました。
厚さ20cmほどの氷を割ったのに釣れないので
一人はスノーモビルを乗り回して遊んでいます。
その内ぼちぼち釣れ出し、昼には釣りを諦めて
いざ帰ろうとするとスノーモビルが動きません。
リーダーがプラグが濡れたのではないかと疑い
外そうとしたのですがプラグレンチがありません。
考えた末に使ったのがプライヤーとナタでした。
プライヤーで挟みナタで叩いて外したのです。
プラグをきれいにすると無事動いたので
遭難せずに帰ってくることができたのですが
元特攻隊員だったという経験豊富なリーダーの
なければあるものでなんとかするしかない
という粘りの精神は今でも語り草です。
![](https://assets.st-note.com/img/1659998885433-gC5NovNx3u.jpg)
コーヒーミルのマイナーチェンジをしています。
今回はハンドル部分の改良です。
ハンドルの端にはボール状の物を付けていました。
これまでは金属のビーズを使っていたので
ロウ付けが可能でしたが手持ちの金属ビーズが
なくなってしまったのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1659998962928-vqP8tq1vr6.jpg?width=1200)
代わりはガラスかプラスチックのビーズです。
でもこの部品は熱に弱いので不向きなのです。
そこで仕方なくロウ付けをハンダに変更しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1659998988249-kV8GrDvmZg.jpg?width=1200)
ハンダ付けなので木材の上でも作業できます。
それでドリルでくぼみを作って固定しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1659999108845-NXrBmu9YwQ.jpg?width=1200)
この方法であればプラスチックビーズでさえも
短時間でハンダ付けできるので熱は加わらず
溶かしてしまうことはありません。
それで今までよりグンと楽に作業ができました。
なければ代替え品で乗り越えるという経験が
ほんの少し今に生き返ったかのようでした。