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せめてここだけでも真似てみたいよ
先日久しぶりに道立旭川美術館に行った
生誕90年記念「藤戸竹喜の世界展」
藤戸竹喜は先住民族アイヌの木彫作家だ
アイヌの木彫作家といえば砂澤ビッキ
札幌芸術の森野外美術館の「四つの風」は
屋外に置かれ、朽ち果てていく彫刻だ
彼しか知らなかったからどんな作家なのか
興味津々で鑑賞することにしたんだよね
若い頃は旭川で熊彫り職人として腕を磨き
精密さと早い仕事で評価が高かったそうだ
さらに独自の写実表現を追求した作家とか
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まず紹介したいのがタイトル画像の甲殻類だ
どう見ても木彫作品とは思えんでしょ
まるで布のような質感なんだよね
アップで見ると細かな点をほっているようだ
足を見るとかろうじて木彫らしいとわかる
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他にもマッコウクジラも本物のようだった
でも彼の真骨頂はやはりクマとオオカミだ
それも土産用の動物とは違って血が通ってる
今にも動き出しそうな迫力を感じるんだよね
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一番好きだったのがこれだよ
小さな高低差がある川で鮭を獲るクマ達だ
木目を使ってうまく川の流れを表現している
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ひび割れが小さな波頭に見えてくる
アップで見ると上流のクマは鮭を咥えていた
ジャンプしてきた鮭を空中で捕まえたようだ
この情景は実際に見たのかもしれないね
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さらにアップしてみよう
親が捕まえた鮭を子熊に食べさせている
こんな木彫りの親子熊見たことないよ
この展示会で格好いいと思ったことがあった
作品の土台の一部だけに着色してたんだよね
これならいつか自分でも使えるかもってさ
それがすぐにやってきたんだよね
それがランプの台だ
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平な部分にはオレンジオイル を塗ってから
縁周りに茶系のオイルステインを塗ると
木の皮のように見えるし雰囲気が締まるだろ
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ランプ本体の裏をトレースして
この台にぴったりの配線も完了したから
早くこの上にシマフクロウを乗せてみたいよ