逃げ道
ふくろうランプが乾いたので素焼きをした
素焼きは約900度あたりで5〜6時間焼くんだ
ヒビを埋めたので爆発の可能性もあったしね
こういう時は扉を開ける前は緊張する
素焼き後には透光性磁器土の薄板の部分には
蛍手用に調合した釉薬を塗るんだ
蛍手と言うのは透かし彫りの穴を透明釉薬で
埋めて光を通すようにする技法だよ
画像のような茶碗など見たことがあるかもね
ただふくろうランプのように大きな穴を開けて
本焼きすると釉薬は流れてしまう
釉薬で大きな穴を埋めるようとすると
多分表面張力が働かないので
無理があるんだろうね
それで薄板を嵌めてから釉薬を塗る方法を使う
素焼きしたものに直接釉薬を塗ろうとすると
水分を吸うために平らに塗ることができない
そのために板の部分に水を含ませ
釉薬が広がりやすくしてから釉薬を塗る
そうやって水を塗る作業をしていると
ヒビが入った部分に水が浸透し色が変わった
この状態で本焼きをするとヒビが広がるかも
そう考えると一難去ってまた一難だよ
全てが埋まったらはみ出した部分を濡らした
スポンジで拭い必要な部分だけ残すようにする
10月中旬に登り窯へ運び焼いてもらうんだ
それまでにランプの台を作っておかなきゃ
ヒビが目立ってしまうと気にはなるんだけど
でもこれは正月の「だれでもアーティスト」に
出品するだけの作品だからさ
「ヒビ入っちゃった」で逃げ切るよ
そんなイージーな逃げ道を用意していたら
斎藤兵庫県知事が去就を伸ばしに伸ばして
考え抜いた末に逃げ道を用意したんだよね
どの既成政党の支援も頼めない逆風の中
失職して再度知事の座を狙おうってんだからね
そんなの再選するわけないと思ったんだけど
専門家によると強力な候補者がいなかったり
候補者が乱立すると当選の可能性が出るらしい
東大卒の知事が考え抜いた最後っ屁の戦略
侮り難し‥‥‥