理屈じゃねぇんだよ
最近龍角散ダイレクトのCMで立川志の輔の
「理屈じゃねぇんだよ」が耳について離れない
と言うのも陶芸は釉薬をはじめとして
化学的な要素が多くあるので
赤くなる釉薬と青くなる釉薬を混ぜても
紫色に発色することはほとんどないんだ
そこに高温が加わるからより分かりにくく
学ばないと理解できないことが多い
その辺りをよく分かっていないあたしは
どうしてそうなったのか原因が分からず
途方に暮れることもよくあったんだよ
そんな時は「理屈じゃないよ経験だよ」と
割り切ってここまでやってきた
いいか悪いかはよく分からんけど
これでいいのだと言うしかないんだよね
何点か白っぽい作品が焼き上がった
昨年は洋風の絵付けをしてみたんだけど
これが思った以上にうまく描けなくてね
やはり和物ばかり作ってきたので
それが染み付いてんだろうね
それで今年は色気を出さずに
和風で行こうと思ったし
何たって落ち着いて絵付けができる
とりあえず立体に絵付けをするのに慣れるため
器体に合いそうな絵を探して練習だよ
好きな絵や良さそうな絵を見つけたって
器体の形によっては全く使えないんだ
縦長の器体に横長の絵は簡単には描けない
上が膨らんでいるものとその反対の器体では
使える絵が大きく異なってくるんだよね
使っている筆がプラモデルなどの塗装用なので
和風の筆の勢いなどを活かす表現に向かない
それでも墨絵のような雰囲気を出そうと
あの手この手で線を描いてみた
それにあっさりと色をつけることにしたけど
うまくいったものもあるし濃過ぎたものもある
一度焼いてしまうと薄くできないので
和風の微妙な色を出すのは本当に難しい
このあたりをこれから習熟しないと
思うようなものなんか作れやしないよねぇ
「理屈じゃねぇんだよ」
志の輔のセリフが駆け巡る