見出し画像

何が起きるかわからない

以前マット金の上にブライト金を乗せると
消えてしまったという記事を書いたんだけど
よくよく考えてみると
マット金は金の粒を加えることで光を拡散させ
マットにしているので表面は凸凹なんだと思う


その上にブライト金を乗せても凸凹だよね
だったら乱反射して光らないと思ったんだ

それでも懲りずに630度で焼成したらとか
もっと高温だったらといくつか試したんだけど
どれも失敗だったんだよね
何が起こるかわからないと思ってやったけど
今回は理どおりだった
これに気づいただけでも良かったかな




いつものミニチュアの制作ではなく
実用品の大きめの花器を大量に作ったので
窯がすぐ一杯になってしまった

今回の焼成で一番期待していたのが貫入だよ
貫入っていうのは簡単に言えばヒビなんだけど
粘土と釉薬の収縮率の違いで出るらしい
でも意図的に出すのは色々条件があって難しい

元々貫入の出やすい貫入釉を使っても
出る時と出ない時があるんだよね
特にミニチュアは釉薬が薄くしか着かないので
貫入の出が悪いのではないかと思っている

今回は貫入が出やすいという解説のあった
万古土を手にいれたことから
どの釉薬で貫入が出るか楽しみだったんだ



焼き上がったらまだ熱いうちに墨汁を塗る
というのが貫入を浮き上がらせる方法だ
冷めてから筆ペンを使うのが自分流なんだけど
筆ペン液の粒子が細かいせいかこれでも十分だ

ところが実際に焼いてみると万古土の結果は
残念ながらほぼ効果なかったんだよね
ところが〇〇貫入釉と名前がついた釉薬は
土が変わってもほとんど貫入が出たんだよ



うれしかったのは、今まで貫入が出なかった
志乃貫入釉に初めて貫入が出たことだよ
それが細かな土より荒い土で出たんだから
土との相性が良かったんだろうね
焼き物は何が起きるかわからないから
本当に面白いよ

   💛    🇺🇦    💙


いいなと思ったら応援しよう!