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リカバーリー
先日秋峰さんからメールをいただきました。
それによると賞品として差し上げた花器から
水が滲んできたという内容でした。
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これは先月から気になっていたことでした。
というのもこれまで花器として作っていても
ミニチュアの花を入れるための物だったので
水が入る容器として考慮していませんでした。
それが花器として使うことになり、
目視では確認していたのですが‥‥‥。
ノーマルサイズの花器作った時には、
水を入れて一晩置いてから確認した後に
さらに滲み止め剤を使っていたくらいなのです。
秋峰さんによると茶道では風情があるとして
花器の水漏れは面白いと大切にするとのこと。
とはいえ、使っていただいた花器で、漏れや
にじみが起きないかは特に気になります。
漏れやにじみがあった場合は対応しますので
遠慮なくお申し出ください。
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本焼きした物の中にはこんなのもあります。
底に割れが入ったので使えなくなった物、
釉薬が流れて棚板について使えない物や
どう見ても詰まらない雰囲気の物などです。
普通は捨ててしまうと思うかもしれませんが
どの道捨ててしまうので実験に使います。
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底にヒビが入り表面にもあばたのできた花器。
これは七宝釉薬の実験に使えそうでした。
透明の深い青の釉薬を置くとどんな結果が?
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焼きあがってみて驚きました。
透明になると思っていたら何と不透明に!
これは余りにも計算外の結果となりました。
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次は土鍋の蓋です。
これは使えない物ではないのですが、
ピカピカし過ぎて鍋の蓋としては論外です。
艶消しにしなければ鍋の蓋らしく見えません。
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艶消剤を持っていないと思い発注しました。
そして上絵の具に混ぜて焼くと‥‥‥
見事艶消しとなりました。👏 👏 👏
ところが後でわかったのですが
別の名前の艶消剤を2種類も持っていたのです。
これではできの悪い作品のリカバリーではなく
自分の頭のリカバリーが必要なようです。