求む!チャレンジャー
毎年恒例になって10年の京王百貨店のドールハウス展。
残念ながら今年はコロナで中止になってしまいました。
中には体験教室を一番楽しみにしていた常連さんも
多かったのではないかと思っています。
ロクロ体験は何年目なのかも定かではありませんが
受講者のほとんどが初心者なのは変わりありません。
それもミニチュアも電動ろくろも初めての体験という
恐ろしいほどの初心者なので基本で精一杯です。笑
画像のようなきれいな形で終われれば優秀なのです。
鶴首を挽く
基本の形というのは湯飲みのような形なのですが、
それを広げると茶碗に、さらに広げると皿になります。
逆に口をすぼめると壺となり、さらにすぼめていくと
首のある徳利や鶴首へとグレードアップします。
初心者で徳利状態までにするのは時間がかかります。
時間がかかると粘土に水が混ざり込んでいくために
形が保ちにくくなり、それで壊すことが多くなります。
それでほとんど途中で諦めてもらうことに。笑
何度も練習して徳利状態までできるようになれば、
次はその口辺りの粘土を多めに残しておくことで
少し伸ばして首のある形へと変化するわけです。
さらに首を長くすることができれば鶴首となります。
ただ首を長くするためには粘土を一定の厚さを保って
薄く挽くことが求められます。
これができれば急須の細い注ぎ口もできるようになり
応用範囲がぐっと拡がる事になります。
この動画だけではなかなか技術を伝えきれませんが
ここまで来るのに数年かかっていることを理解し、
チャレンジしてくれる若者が現れないでしょうかねぇ。
ただ、ロクロでミニチュア陶器が挽けたとしても
職業としてほとんど成立しないのが辛いところです。笑