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次に打つ手は?
福島第一原発でデブリの取り出し試験が
始まったけどその取り出し量は数グラムだ
格納容器内部には880トンも残ってんだけどね
数グラムだって放射線が強くて危険だというし
これ全てを取り出すのに何年かかるの?
全て取り出したとして一体どこでどのように
処理して処分するというのだろうか
多分北海道で現在実施されている地層処分の
文献調査ちゅうのが関連してるんだろうけど
そもそも地震大国日本に地層処分できるような
安全な場所ってあるのかという問題だよ
仮に処分しても無害化に10万年かかるそうだ
事故ったら次に打つ手はあるんだろうかね
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毎年恒例の「誰でもアーティスト」が12年経ち
テーマが干支から北のいきものに変わったんだ
「誰でもアーティスト」は絵本作家あべ弘士が
主催するギャラリープルプルの年始行事だ
北海道の動物で自分が作れるのはフクロウだけ
中でもシマフクロウは北海道にしか生息しない
それをランプに仕立てるんだよ
フクロウランプはこれまでに30個以上作った
最後はコロナ前に富良野のニングルテラスの
『ふくろうの家』用に注文された作品だ
窯ギリギリの大きさで作った2点なんだけど
コロナの影響で現在も売れ残っているかも
ふくろうのランプといえば、単体で作られ
穴の開いたものがほとんどだと思うんだ
あたしの場合は2羽が横並びに合体していて
穴を塞いであるけど光は通すという作品だ
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まずは本体をロクロ挽きしなきゃ始まんない
ところが大きな物を挽くのは久しぶりだし
第一粘土がないからまずはネット注文だ
そうして並漉信楽土4キロを手に入れ挽いたよ
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生乾きの作品の底を先端が丸い棒で押し広げ
頭頂部を膨らましたら羽角と嘴を取り付ける
羽角は力強く、嘴は表情が出るようにしてから
2個並べ間に粘土を詰めるようにして接合する
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さらに乾いてきたら間の壁を切り取って
合わせ目に空気を残さないようにするんだ
空気が入った状態で素焼きすると爆発だからね
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過不足がないようにさらに全体をよく点検する
今のところ問題はなさそうなので
押しても形が変わらない程度まで乾かすんだ
次に細かな作業が待ってんだからさ ふう