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Photo by
kbteruto
苦あれば楽あり
これまで新宿京王百貨店のドールハウス展では
電動ロクロの実演と体験教室をしてきました。
これに使っているロクロはミシンのモーターと
手回しロクロを使った手作り電動ロクロでした。
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必要な物を運搬するために大きなコンテナを
使うためにかなりの重さになっていました。
あまりの大変さになんとかしたいと思って
いたのですが最近小型の電動ロクロが登場し
もしかして使えるかもと思い購入することに。
海外から発送するらしく時間がかかるのですが
もしこれがミニチュア陶器制作に使えるなら
とても楽になることは間違いありません。
今から早く試してみたくてうずうずしています。
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ランプの笠に上絵の具で描いているのですが、
線を描くのはそれほど難しくはありません。
これまで思うようにならなかったことの一つが
グラディションにすることです。
筆ムラが出てきれいな状態になりにくいのです。
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今回いつも通り普通にメディウムで溶いた
上絵の具をぼかし用の筆を使って塗りました。
乾いてしまうとぼかした跡がわかりませんが
表面が滑るのでぼかしがきれいにできません。
このままでは失敗しそうなので洗い落しました。
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ぼかしをきれいに描くための方法として
まず表面を滑らなくする方法を考えました。
ヤスリをかけるのはかなり大変そうですので
薄めた絵の具を塗り焼き止めることにしました。
焼き上がると表面が程よくザラついています。
この方法を使うと時間もかからず気持ちよく
きれいな作業することができました。
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グラディションにした笠をランプの台に
取り付けてみると粗も目立たず大成功です。
今まで苦にしていた作業が一つ消えました。