
餅は餅屋 だからできないことは頼むんだよ
京王百貨店のドールハウス展を主催するのは
ミニチュア作家仲間の厨房庵さん
厨房庵さんの強みは何と言っても金属加工だ

自分でも彫金的な金属の作業はできるけど
さすがにステンレスの加工なんてできないよ
厨房庵さんは元々調理器具を作っていた町工場
専門的な加工機械が揃っているのが強みだ
自分でできない特殊な熱処理塗装なんかも
近所の町工場仲間が助けてくれるそうなんだ
そうやって生み出されるミニチュアだから
レベルの高い作品が生まれるんだね

そばセットを載せる台がなきゃ
このセットが格好良く見えないってんで
誤魔化せそうな材料探しを始めたんだけどね
見つけたのが目が詰まった外国産木材

この木材はヤスリで磨いていくとよく光る
表面がきれいだったので200番から始めて
800番の不織布研磨剤を使い磨いてみた
この不織布研磨剤は凹面でも使えるので
陶芸にも使っている便利グッズだよ

15分も磨いたら照明が反射するようになったね
塗装しなくたってこんなに光るんだからさ
これなら十分使えるってんで大喜びだよ
そんで、すぐにピラニアのこで切ってみたね
ピラニアというのは切れ味が鋭い胴付きのこだ
これとカッティングガイドボックスを使えば
直角に切れるはず
ところが腕は悪くはないと思ってたんだけどさ
長方形にはなっているんだけど
側面が直角になってないんだよね

それで仕方なくカンナをかけた
ところがかけ終わりの縁が欠けてしまった
かけ終わりに別の板を挟んで
1枚の板のようにして削れば欠けないんだよね
最近かんななんて使ってないから忘れていたよ

一回り小さい台をつけてひっくり返せば
裏側になるので隠れて見えないけど
作品として出すには気が引けるよ
ここはさっくんに任せ、丸鋸を使って
直角に切ってもらったほうがいいかもね
できないところは確かな人に頼もうって話だよ
一応雰囲気を見るためにお盆も載せてみたけど
何とかいけそうじゃん