辿り着いた先
ミニチュア陶器は自分の最後の仕事だ、多分
これまで色んなことをしてきたんだけど
子どもの頃から飛ぶものが好きだったね
このもりおゆうさんの記事のように
小学生の頃は近所の駄菓子屋で売っていた
格安の模型飛行機作りに夢中だった
就職して結婚し、経済的に余裕ができると
ラジコンヘリと９ゲージにはまったんだ
ヘリは壊したくなくて兎跳びで終わりだよ
９ゲージの方はジオラマを作っているうちに
ミニチュアの世界に徐々に近づいていったかも
そうしてある日、陶芸に出会うわけだよ
仕事が終わると帰路にある陶芸教室に向かい
教室が休みの日以外は毎日のように通ったんだ
ある日若い先輩の巨大なミニチュアが目に入り
試しに作ってみたけど失敗
これで火がついたね
そうして辿り着いた先がミニチュア陶器
ラジコンヘリはものにならなかったけど
トイヘリで気分転換してろくろを挽くだなんて
半分はお子ちゃまだね
でも今日はトイヘリなんか目に入らない
エゾシカの毛は芯が強いって書いたけど
実は突然枯れ枝のように折れたんだよ
ピンセットで挟んだところからポキッ
これには焦ったね
どうする、どうする
何が原因かわからないからどうしようもない
もしかしたら染色や乾燥にのせいかも
さらに悪いことに砂粒をつけた野草の茎は
重さに耐えかねて簡単に折れてしまう
なんとかしなくちゃ
ダメもとで、ドライフラワーに使った
整髪剤のケープを慌ててかけてみた
これによってかなり強くはなったけども
砂の重さに耐えられるかどうか‥‥‥
そこで重い砂粒を使うことは諦め
スポンジを貼り付けることにしたんだ
これならエゾシカの毛も十分耐えられる
蚊遣豚セットに貼り付けたらどうなるか
追い立てられるように入れてみたんだけどさ
なんとか折れずに行けそうじゃん
イネ科の雑草だけでは寂しいからさ黄色い花や
エゾシカの毛だけもまとめたものも入れてみた
これで以前よりはメリハリがついたかも
ここまで辿り着けたのはラッキーだったかもね