引き算と足し算
ミニチュア陶器作家が少しずつ増えてきた
前回のイベントでも若い女性の作家さんが
染め付けの皿を作っていたので嬉しくなった
これまでもオランダのデルフト焼きなどの
洋風の染め付けの作家さんはいたんだけど
和風の作家さんは見たことがなかった気がする
ぜひ腕を上げて欲しいと思って作品を見ると
印刷したものを使って焼いたとわかった
転写紙を自作して焼いたと言うので
これはこれですごいと思ったんだけどね
ところが普通の大きさの模様を縮小印刷して
転写紙を作るとどうなるか想像してほしい
簡単にわかることだけど細かな原画だと
線と線の境界が怪しくなったりするよね
そうなるとクオリティがガクッと下がる
そうならないためには引き算をするんだ
手書きの場合でも原画の3本線を
2本にするのが簡単な方法なんだよね
できれば手書きすることを勧めたんだけど
上絵の具や極細の筆なども買わなきゃならず
かなりの金額の出費になるから大変かもね
でもクオリティを上げるためにはシールに
頼らないほうがいいと思うんだよねぇ
そんなことを考えていたせいか
いつも使う格子状の模様にも飽きてきて
オリジナルの構成を考えてみたくなったんだ
でも歴史があるからこれもかなり難しいよ
原画から童子だけ使い周りに線を配置する
この方向でいくことにしたんだけど
いくつか書いているうちに矢羽的な模様で
行けそうな気がしてきた
線だけでお茶を濁そうかと思ったんだけど
線だけでは当然のことながら物足りないじゃん
それで邪魔にならない程度の色合いにしたけど
これではどうも締まらないよね
思い切って一番渋い濃赤を入れてみたんだ
一度焼いてみるとそれなりに面白いと思うけど
まだ何か足りない気がする(タイトル画像)
残された手段は金彩を入れて締めるしかない
ここは引き算じゃなく足し算しかないのかも
と言っても、金彩焼く前は茶色なので
焼いてみなきゃわかんないのが辛いんだよね
💙💛 🇺🇦 🇵🇸 🖤💚
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