ほほが緩んでしまうんです
花器を挽いています。
この花器は小平町にある登り窯に持っていきます。
実は少量購入して実験に使った残りの御影土です。
このまま置いておくと少量なのですぐに固まります。
なので早めに使い切ってしまいたいのです。
小平の登り窯は山の斜面を利用して5つの窯がつながる
全長が10mで、薪を使って焼成する大きな窯です。
一人や二人では窯をいっぱいにすることはできません。
窯焚きも1000度以上を2日間維持しなければならず
仮眠をとりながら数名が交代で行うことになります。
薪の量も半端なく大きな薪割り機を使っている程です。
その薪も一番手前の焚き口からばかりでなく
途中の窯に開いた小さな窓からも投入しながら
五の窯まで焼き上げていくという大変な作業です。
その結果、1番の楽しみは窯出しになります。
1週間後、焼き上がった大量の作品を窯から出すので、
参加者が1列に並び手渡しで窯から運ばれます。
抱えるほどの大物があったりもするのですが、
その中で突然ミニチュアが手渡されると、一瞬
ほとんどの参加者の表情がやわらぎます。
そんなことを思い出しながら挽いていました。
でも今回は参加者の高齢化が進み
もしかすると最後の焼成になるかもというので
作品作りにも力が入り7日連続で挽いてしまいました。
画像はその1回分の量です。
これで最後になるかもと言われたので
久しぶりに窯出しには参加しようかと思ったのですが
車の手配が1台しかできず、諦めることになりました。
登り窯までは約100キロあるので自転車ではねぇ〜。
ともあれ、窯出しは10月中旬になるそうで、
翌日にはこれらの作品たちに再会できることを
想像するだけでもニヤけてしまいそうです。
😙 😙 😙
*タイトル画像はhttps://www.hkd.mlit.go.jp/rm/tiiki_sinkou/c2dl9l0000000po1-att/c2dl9l00000010d2.pdf
より引用しました。