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誰かの夢を覗いてみたい
どんなに科学が進歩してもこれだけは無理でしょうね。
他人の夢を覗き見すること。
年々、夢を見ることが少なくなりました。
見ても忘れてしまうだけなのでしょうか。
朝方見た夢をうっすら覚えている程度です。
すごい夢を見た…と思って余韻に浸っていても、すぐに細部は忘れてしまいます。
死んだ人の夢を見ることもあります。
何年も会っていない人が突然出てきて戸惑うこともあります。
勝手に出てきたわけではなく、自分の脳の片隅に、無意識にその人が生きているのでしょう。
そして、持っているはずのない感情を夢の中で知ってしまったり。
そんな時は、激しく動揺します。
夢の中の自分の行動にはまったく責任が持てません。
悪事を働いていることもあります。
逃げる夢はよく見ました。
アクション映画のように命懸けのこともあれば、
鬼ごっこみたいな感じで、それほど真剣ではないこともあります。
追いつかれて捕まって、なぜかホッとすることもありました。
Catch Me if You Can
子どもの頃、掌の、親指の下の肉が盛り上がっているところをガブリと噛まれて、親指がぶらぶらする夢は何度も見ました。
なぜか痛くもなく、血も出ませんでした。
一番多かったのは、歯が抜ける夢。
1本だけではなく、数本が連なってごっそり抜けます。
その時もたぶん、血は出ていません。
元々血を見るのが苦手です。
映画などで大量に血が噴き出すシーンは、目を半分ぐらい閉じています。
その点、日本の時代劇は、ほとんど血が流れないので、子どもの頃から安心して観ていられました。
その分、何人やられても大して同情もしませんでした。
平和な時代に生きているからこそ、日常生活の中で、大量の血を見ることもなく、過ごしています。
戦時中だったら、大勢の人の死を間近に見ても、今のようにPTSD(心的外傷後ストレス障害)などという考え方もありません。
スクールカウンセラーも来てくれません。
戦争を知っている世代と
知らない世代は
決定的に違います。
私たちの世代は、本当の空腹も経験したことがありません。
話を夢に戻しましょう。
逃げる夢と同じく、よく見るのが試験の夢。
わたしの場合、入試の夢は見ることはなく、いつも卒業できるかどうかという夢。
一回も授業に出たことがないのに、試験を受けなければならない夢。
単位が足りない。
卒業できない。
わたしにとっては、現代のホラーといってもいいぐらい、恐ろしい夢なのでした。