歯科健診
歯科健診に行ってきました。
歯科医院に行く途中、歩いていて、気がつきました。
忘れ物をしたことを。
部分入れ歯忘れた!
あまり言いたくはないのですが、
4か月程前に、部分入れ歯を作りました。
今回は経過を診てもらうための健診なので、慌てて忘れ物を取りに走りました。
以前noteにも書きましたが、通っている歯科医院は、わたしがこの地に越してきた31年前には、ごく普通の民家風二階建てでした。
それが今ではガラス張りの白亜の殿堂に。
受付にはきれいなお姉さんがお揃いの制服を着て控えていて、待合室はまるでホテルのロビーのよう。
高齢者送迎用のマイクロバスの他に、〇〇〇〇歯科とボディに白文字で大書してあるドイツ車Bも送迎で街を走り回っています。
この辺りで有名な歯医者さんなのです。
この街と共に繁栄してきた〇〇〇〇歯科医院。
順番を待っていると、担当の若い先生が待合室までわたし迎えに来てくれます。
歯科衛生士さんのこともありますが、迎えに来てくれないと席がわからないのです。
何せ、診察室は2フロアに及び、診察台も何台あるのか見当もつかないほど。
聞けば、医師だけで30人いるといいます。
「前回抜歯をしましたので、今日もレントゲンを撮らせてください」
パンクブーブーの背の高い方に似た
、好感の持てるタイプの担当の先生がレントゲン室に案内してくれます。
やはりここは、儲け主義なのか。
やたら、レントゲンを撮りたがるような気がします。
歯の検査と歯茎をチクチクして歯周病の検査も入念に行われ、
問題ないということで、次は歯のクリーニング。
朝から歯科医院に来ているのは、中高年ばかり。
右隣の人は、わたしから見ても、相当なおじいさんで、なぜか歯医者さん相手に腰痛の話をしている。
あっちもこっちも痛いという話。
途切れ途切れながら、耳に入ってくるのは、テレビドラマのセットなどをつくっていたという昔の仕事の話。
おじいさんの思い出話を聞くのも歯医者さんのサービスの一環なのか。
反対の左隣の患者は、わたしと同年配と思われる女性で、これから目の治療が始まるので、歯の治療と並行して進めていくための、今後の治療日程を話し合っている模様。
わたしは歯のクリーニングを終えて、
「では、入れ歯をお返しします」
と白いトレーに置かれた部分入れ歯を差し出され、赤面する。
大きな声で言わないで!
あっちの席、こっちの席から
「入れ歯」という言葉が盛んに飛び交う。
ここは現代日本の縮図。
高齢化社会の真っ只中。
そこに身を置く我が身を、なんとも物哀しく感じるのでした。
マサルさん
画像をお借りしました。
ありがとうございます。