湯川れい子の3曲
湯川れい子さん。
大好きな作詞家です。
今日はとくに思い出深い3曲を
ご紹介しましょう。
松本伊代のデビュー曲
『センチメンタル・ジャーニー』
1981年(昭和56年)
作曲 筒美京平
〽️読み捨てられる雑誌のように
わたしのページがめくれるたびに
放りだされてしまうのかしら
それが知りたくてとても
あなたの瞳の奥に旅してく
わたしなの
センチメンタル・ジャーニー
つぼみのままで
夢を見ていたい
影絵のように美しい
物語だけ見てたいわ
伊代はまだ16だから
何かにさそわれて
あなたにさらわれて
センチメンタル・ジャーニー
チョコレートのCM
↓
伊代はまだ16だから♪
松本伊代という新人のプロフィールを歌詩の中に放り込む。
なかなか画期的でした。
当時所属していた映画サークルで、誰かの家の庭を燃やしたり、戦車の模型を動かしたりして、特撮をやっている人たちがいました。
この人たちが忽ち伊代ちゃんの虜になり、
セーラー服を着てゴリラのマスクを被り、チョコレートの銀紙が徐々に剥けていく、というCMのパロディをコマ撮りで撮影しました。
特撮……今では懐かしい響きです。
時代は前後しますが、
安西マリア『涙の太陽』
1973年(昭和48年)
〽️ギラギラ太陽が 燃えるように
はげしく火を吹いて 恋する心
知っているのに 知らんふり
いつもつめたい あの瞳
なぜ なぜなの
ゆらゆら太陽は 涙ににじむ
原曲は1965年、エミー・ジャクソンの曲。洋楽でした。
なるほど、歌謡曲とはひと味違います。
安西マリアさんの舌足らずの歌い方。
クォーターならではの美貌。
前奏も印象的です。
子ども心にも
すべてがカッコいいなーと
思いました。
最後は
小林明子
『恋におちて-Fall in love-』
1985年(昭和60年)
作曲 小林明子
TBS系ドラマ
『金曜日の妻たちへⅢ・恋におちて』の主題歌です。
このドラマは「金妻」とも呼ばれ、
人気を博しました。
1983年に最初に放映されてから
シリーズ化され、パート3まで制作されました。
登場するのは
東京郊外に住む中流家庭。
おしゃれな暮らしぶり。
絵に描いたような美男美女たち。
Wikipediaによると、
それまで、よろめきドラマと呼ばれていたものが、これを境に不倫という言葉に置き換わったのだとか。
金妻が不倫の代名詞になりました。
週刊誌でもテレビでも
不倫という言葉が溢れる
昨今。
再放送があるのなら、
40年前のこのドラマを
是非もう一度観てみたいです。